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  1. 新見市議会 2021-03-01
    令和3年3月定例会(第3号) 本文


    取得元: 新見市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-14
    2021年03月02日:令和3年3月定例会(第3号) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                             午前10時0分  開 議 ◯議長(藤澤正則君) 皆さん御苦労さまでございます。  ただいまの出席17名でございます。これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程(第3号)は、一般質問のみのため、配付を省略しておりますので御了承願います。          ──────────────────────── 日程第1  一般質問(個人質問) 2 ◯議長(藤澤正則君) 日程第1に入ります。  昨日に引き続き一般質問を行います。  まず、16番榎日出男君の登壇を願います。16番榎日出男君。               〔16番 榎 日出男君 登壇〕 3 ◯16番(榎 日出男君) 16番榎日出男でございます。  市長も当選以来、3か月が経過いたします。調査の過ちのこと、対外的にも精力的に新見市民のために御尽力をいただいておりますことに心から敬意を表するところでございます。  今回、4項目を通告いたしております。1項目、2項目めにつきましては、この30年の災害あるいは令和元年度の災害等々、着実に復旧がなされております。しかしながら、あと一年少々で災害の復旧がほぼ終わってくるであろうというように推測をしておるところでございますが、その後に当たりましての事業を起こす、それが砂防事業であり、治山事業であるというように思っております。それぞれのところで質問に入らせていただきます。  常に安全で安心して住める地域づくりが、市民の願うところでございます。平成30年7月豪雨、9月の台風、そして令和元年度9月、局地的集中豪雨によって県の管轄以外の河川、谷川でございますが、そういうところの荒廃が非常に進んでおるような状況でございます。これにどう対応されるのか、その辺の御所見を伺うところでございます。  これらの災害の爪痕、これを放置しておくことによって二次災害の発生のリスクが非常に高い、このように思っておりますし、地元住民もそういう不安があるように思っております。この件につきまして現地調査を市が対応すべきというように考えますが、御所見をお伺いしておきたいと思います。  そして、通告をしております小岸谷川の砂防工事、これは県の工事になろうかと思うんですが、それの堰堤から下流に当たる谷川の改修というものが求められております。いろいろと住民の皆さん方に聞くと、改修はできないんだというような声を聞くところでございますが、先ほど申し上げましたように、安全なまちをつくるという観点から見れば、当然行政の手を差し伸べなければならないような状況のところもございます。新見市が、この地域に当たりまして地籍調査をしました。その調査の完了とともに、岡山県が砂防工事の発注まで準備ができているというように思うわけでございます。そういった観点から、その地域に対する流路工の考え方はいかがなものかというように思っておりますので御答弁を願いたいと思います。 4 ◯議長(藤澤正則君) ただいまの榎日出男君の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。 5 ◯建設部長(大西俊之君) 1項目め、砂防事業についての1点目、砂防事業の推進はの1番目、小岸谷川の砂防事業についての考えはについてでありますが、小岸谷川砂防事業事業主体である県によりますと、堰堤から下流へ約23メーター、市道日の出町南高下線までの計画であるとのことです。  以上でございます。 6 ◯議長(藤澤正則君) 再質問はございますか。榎日出男君。
    7 ◯16番(榎 日出男君) 県の段階では市道までの流路工がおおむね23メートルということでございますが、それから下流へ向けて非常に危険な箇所が何か所かございます。場合によっては、護岸が崩れると家屋の基礎がむき出しになるというような状況もございますし、もう一つは赤線に下水管が入っております。そういうふうな状況を見ると、どうしてもこれは改修をすべきだというように思います、御所見をお願いいたします。 8 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 9 ◯建設部長(大西俊之君) 県が行わない場所の改修工事について、市として単独でも改修工事ができないかという御質問かと思います。  砂防事業計画区域外で対策の必要な箇所につきましては、本市において現地を確認し、検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 10 ◯議長(藤澤正則君) 再質問はございますか。榎日出男君。 11 ◯16番(榎 日出男君) 一遍どおりな答弁のようにしか思いませんが、市長、これは早急な問題というように私は捉えております。いつ集中的な豪雨があるか分からないような昨今の気象状況でございますから、今部長に答弁いただきましたように現地を確認しながら早いその事業を起こしていただく、それが本市でやる事業であるというように私は認識をしておりますので、その辺の進め方をどういうふうにやっていくか。既に現地は見られておろうかと思うんですが、のり面的な護岸のところも崩壊して、次の大雨が降ると危険なというところも多々ありますので、その辺についてどういうふうなプロセスでこれを解消していくのか、その辺についてもう一点お伺いをするところでございます。 12 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 13 ◯市長(戎  斉君) この小岸谷川の砂防堰堤の件でございますけども、まずは県によって早く堰堤の工事を進めていただく、着手していただいて完結していただくということが一番であろうと思います。その上におきまして、防災・減災の観点から、前回の令和元年の災害時に下流の家屋が非常に大きな災害を受けたということも承知いたしておりますので、それに伴いまして河川の改修等を県でできないところにつきましては現地調査をして、市で進めてまいりたいと考えております。  以上です。 14 ◯議長(藤澤正則君) 再質問はございますか。榎日出男君。 15 ◯16番(榎 日出男君) 冒頭申し上げておりますように、災害復旧が終わったら事業量が激減をする、私はそういうふうに推測しておるんですが、それに携わる業者の方々に対しても、私はこの小岸谷川以外のところの砂防工事、箇所を調査しながら事業を起こしていく、そういうスタイルを求めておるんですが、その辺についての考え方をお聞きします。 16 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 17 ◯市長(戎  斉君) この小岸谷川にかかわらず、市内に危険箇所がたくさんございますので、県事業の推進について県へ引き続き粘り強く要望してまいりたいと考えております。  以上です。 18 ◯議長(藤澤正則君) 榎日出男君。 19 ◯16番(榎 日出男君) 市長も選挙戦でいろいろと数多い公約を掲げられておりますが、何はともあれスピード感を持って事業あるいは内部の関係等々に対応していく、そういうお言葉でございます。このスピード感というものをどういうふうな形で、その現場現場あるいは対応をされるのかなと、そこら辺をいま一度、この事業等々に当たりましても慎重に現場というものを把握しながらスピード感を持って対応していただきたい、これは強く要請をしておきたいと思います。  1項目めを終わりまして、2項目め、治山事業につきまして、治山事業の推進の状況ということでございます。  平成30年の豪雨災害から、その災害対応ということで他の事業も停滞をしておるような状況でございます。以前から、この治山事業の推進については度々一般質問をさせていただいておるところでございます。既に要望書もかなりたまってきてるんではなかろうかなというようには感じておりますが、どういう形で推進をしていくのか、あるいは1)に上げておりますように山腹の崩壊等々が多々見られるような状況でございます。そういうものに対しての対応ができないということになれば、やっぱり二次災害の危険性も多大に出てくる。そういったことで、土石流が出ると、ほかの箇所に大きな被害をもたらすということで、この新見市内におきましては急傾斜な谷が多いわけでございますから、そういったところの問題をどう解消していくのかなというように思っております。災害の復旧が終わると、やはりこういう問題は自ら積極的に事業を起こしていく事業採択へ向けて、県との関係も十分に話し合っていただいて、この治山事業は国が3分の2、県が3分の1という費用負担でございますから、新見市にとっては非常にありがたい事業であるというように認識しております。その辺に当たりましての考え方、認識とはいかが思っておられるのか、お聞きしたいと思います。 20 ◯議長(藤澤正則君) 2項目めの一般質問に対する執行部の答弁を求めます。 21 ◯産業部長(田邉純孝君) 2項目め、治山事業について、1点目、治山事業の進捗状況は、1番、二次災害の発生のおそれのある危険箇所への考えはということでございますが、治山事業の要望をいたしている箇所につきましては事業主体である県と現地を確認し、早期着手を要望しておるところでございます。特に二次災害のおそれのある箇所につきましては、優先的に採択をしていただくように現在でも強く働きかけているところであります。  以上でございます。 22 ◯議長(藤澤正則君) 再質問はございますか。榎日出男君。 23 ◯16番(榎 日出男君) 治山事業そのものの考え方なんですが、下流へ民家があると事業採択が早いようでございます。それがない限りはいつまでも放っておかれておるような状況なんですが、こういう箇所についてどのようなお考えを持っておられるのかお尋ねします。 24 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 25 ◯産業部長(田邉純孝君) 県、国の事業、治山事業におきましては、保全対象ということは条件としてあるということでございます、ですから、土石流によって災害が起き、民家を土石流がのむ、それから公共施設をのむというようなことになりますと非常に災害の規模が拡大をしてまいります。それを防ぐために単位局なりの工事を行うということになりますので、その条件につきましてはなるべくそこに持ってくような努力もしないといけないというふうに考えております。  それから、治山事業の概念というのは山の保全が一つは目的です。谷を止めて、それから安定勾配を図って、山を保全していくというのがまず一つの目的でもあります。それと、災害を防ぐという2つの目的を持っておりますので、なるべく市も保全対象になるよう条件を、そういうような形でもって要望を強くしていきたいというふうに考えております。  以上です。 26 ◯議長(藤澤正則君) 再質問はございますか。榎日出男君。 27 ◯16番(榎 日出男君) 治山事業の扱い方あるいは事業の採択の関係、いろいろと本市だけでできる問題ではないというようには認識をしております。市長、この治山事業というものは、先ほど申し上げましたように本市にとっては非常にありがたい事業でございますので、これを積極的に事業採択に向けて行動を起こすことを本当強く求めるんですが、その辺についてはいかがお考えでしょうか。 28 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 29 ◯市長(戎  斉君) 近年の豪雨災害で非常に甚大な被害を受けてる箇所がたくさんございます。新見市内も例外ではございません。ということで、県に対しまして強く要望してまいっているのが現状でございます。最近の例でいいますと、平成30年から令和2年につきましては市内で3か所、令和3年につきましては4か所の計画をしていただいておりますので、引き続き県に対しましても強い要望を行ってまいりたいと考えております。 30 ◯議長(藤澤正則君) 再質問はございますか。榎日出男君。 31 ◯16番(榎 日出男君) 市長から答弁をいただきまして、逐次箇所を増やしていくという方向性であるというのは確認をさせていただきました。  治山事業そのものに当たっては、広大な山林を持っておる本市から見れば、3か所、4か所のところが数が少ないというように私はいつも申し上げておるんですが、やはり積極的に交渉して箇所数をもっともっと増やしていく、そういうふうな準備も要るんではないかなと。治山事業の場合は下に民家があると採択も早いんですが、それと同時に、先ほど申し上げましたようにその治山事業の在り方等々も含めて箇所をもうちょっと増やしていただく、そして山林を保護する、守る、そういった体系になってくれば一応の落ち着きが見えるんではないかなというようには思っております。いろいろと事業を起こすということにつきましては、なかなか価格から見ても難しい問題もあろうかと思うんですが、ここはやっぱり踏ん張っていただいて、その辺の事業を起こしていく方向性を常に脳裏から離さないように持って進めていただきたい、これは要請しておきたいと思います。  次へ参ります。  3項目めの子育て支援についてということで、学童保育の現状と課題。  新年度予算に当たりましては、市長の御英断で出生1人当たり、1子目からもう10万円をお祝い金として出そうと、この予算化に当たっては評価をするところでございます。しかし、昨年の出生数が133人、今年度がどこまでの数値かまだ把握をしておりませんが、いずれにしても少子化でございます。手厚い支援をまだまだ望むところでございます。問題の放課後児童クラブの支援員の補償制度は考えられないかということでございますが、やはり通所、退所の際の保険の関係あるいは賃金の問題、昨日も同僚議員への答弁では賃金を含めて考えていくという方向も発言されたところでございますので、やはり一番本になる支援員の賃金を少しでもアップしていく方向性が取れないもんだろうかなというように考えますが、御所見をお伺いします。 32 ◯議長(藤澤正則君) 3項目めの質問に対する答弁を求めます。 33 ◯教育部長(鹿島 隆君) お尋ねの支援員の賃金でございますが、昨日の代表質問でもお答えをさせていただきましたが、支援員の賃金の増額なども含めましてクラブ開設がやりやすいような環境に努めているところでございます。  以上です。 34 ◯議長(藤澤正則君) 榎日出男君。 35 ◯16番(榎 日出男君) いろいろと支援をしていく限度もあろうかと思うんです。しかし、先ほど申し上げましたように少子化の状況、これをどういうふうに打開していくんかなというところもあるんですが、ただただ賃金を上げるだけでその辺がカバーできるんかということも、これは率直にそうもいかない現状もあろうかと思います。ただ、各クラブのところで損害等々、子供あるいは大人のところでそれぞれ最小限の保険制度もあるやに聞いております。その辺も含めて拡充ができれば、私はそれなりの成果が出てくるんではないかなというようにも、単なる賃上げ、保険へ加入するだけでなしに、一番大切な幼少時期をどういうふうにそのクラブでやっていくのか、その内容にも問題があろうかなと思うんですが、今のところ各クラブ、まあまあの運営はされておるようです。しかしながら、やっぱり賃金をカットせざるを得ない、他の分野へその費用を回すと、どうしても賃金が抑えられるというような状況でありますから、やはり各クラブ当たりに運営の経費を上積みするのか、その辺を含めて全般的にこの支援制度を拡充して対応していただければ非常にありがたいなというように思うんですが、これから先の少子化の中で、こういった子育てに関する支援制度の在り方をいま一度洗い直して対応していただきたいというふうに切に願うところなんですが、いま一度御答弁をできればお願いいたします。 36 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 37 ◯教育部長(鹿島 隆君) 現在、放課後児童クラブの開設をしているクラブ、今12クラブでございます。小学校区でいいますと、17校区のうちの11でございます。したがって、まだ6校区については放課後児童クラブができないという状況でございますし、放課後児童クラブがないという状況の中で指定校変更をせざるを得ないというような状況も生まれてきているのが現実でございます。市といたしましては、できましたら全小学校区で放課後児童クラブが開設できるような環境づくりに努めたいというように思っております。先ほど申しましたように、支援員の賃金でありますとか、昨日代表質問の中でもお答えをいたしました、いろいろな条件を緩和して、できるだけクラブの開設がやりやすいような環境づくりに努めると。先ほど議員が言われました保険のことも一つでございます。今現在、保険についても全ての児童クラブで入っていただいております。この保険についても国、県、市の補助金の対象でございますので、それらを上手に使っていただきながら、各クラブがそれぞれの条件に合った保険に入っていただいているものと認識をしておりますので、それら全般を含めながら今後も運営のしやすい環境づくりに努めてきたいというように思っております。  以上です。 38 ◯議長(藤澤正則君) 榎日出男君。 39 ◯16番(榎 日出男君) 答弁をいただきました。  放課後児童クラブに対する考え方を理解いたします。ただ、何事にも余裕があれば質が高くなる、こういうように私はいつも考えてます。余裕がなかったら、やはりどっかが欠けてくるというようなサイクルになってくるんかなというように思うんですが、まず教育委員会で先ほど御答弁いただきました賃金の問題、損害の問題等々を含めて、余裕のあるクラブを形成するように努めて、これを思っておりますので、その辺も併せたところで大きな見直しをしていただければありがたいなというように思っております。これは、私の意見で終わりたいと思います。  次に、4項目めに入ります。  林業の推進、このことにつきましても以前から申し上げておる問題でございます。  市域の86%が山林である本市において、台風をはじめ、様々な気象異変により今後心配されることは山地崩壊、洪水等が予測されていると。今日想定外とかまさかは言い訳にはならなくなっている、つまり、減災・防災を考えるならば、本市においては山地、山林整備を図り、少しでも危険回避に努めること以外に手段はないと考えております。国においては災害防止、国土保全、機能強化等の観点から森林整備を一層促進するために地方公共団体金融機構の公庫債権金利変動準備金を活用し、令和2年度から森林環境譲与税の剰余額を前倒しして増額になっておる。初めは5,000万円少々でございましたが、1億円少々になりました。この前倒しをしたという目的、意味、これについてお答えをいただきたいなというように思います。  新見市においては、令和1年に約5,000万円、令和2年度からは1億円、令和4年度からは1億2,500万円、令和6年からは1億5,000万円というふうな譲与税が新見市に入ってくる。1億5,000万円がもうマックスになりますから、その後はこの1億5,000万円が充当されてくるというような仕組みになってる。この1億5,000万円の財源は、令和6年から始まります国民1人当たり1,000円の負担が生じるわけでございまして、これらが財源になるというように聞いております。この額が配分されることになっている、その配分基準は私有林人工林あるいは就業者数、人口等々が積算の対象になる。本市においては人口減少が急激に進んでおる状況でございまして、この先このとおりにはならない可能性もあるんではなかろうかなというように思っておる。  質問に入りますが、令和1年度の配分の予算化は全額行うべきであったのですが、これを行われておりません。それから、令和2年度においても、これも1億円の半分と前年度の2,500万円ほどでおおむね7,500万円を予算しておるというような状況です。3年度においては予算書の中から見てもおおむね9,000万円少々かなというように思うんですが、それぞれの年度でどういう事業へ幾ら充当したのか、あるいは新年度についてはどういう事業で譲与税を充てていくのか、その事業の形態をお示しいただければというように思います。 40 ◯議長(藤澤正則君) 榎日出男君の4項目めの質問に対する答弁を求めます。 41 ◯産業部長(田邉純孝君) 4項目め、林業推進について、1点目、森林環境譲与税について、1番、森林環境譲与税の目的はということでございます。  質問においては実施状況ということでございますが、まず目的は何かというところから入っていきたいと思います。  森林環境譲与税の目的につきましては、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律により、森林の整備、その促進に関する費用に充てることとされておるということでございます。本市におきましても森林整備の促進を目的とし、切って、使って、植えて、育てる、そのサイクルを強化するために間伐であるとか人材育成、担い手確保、木材利用の促進、啓発活動に取り組んでいるというところでございます。  先ほど実施状況ということでございますが、令和元年度におきましてはその目的に即しまして新たな森林管理システム構築の事業、これは意向調査等々を行って森林の状況を調査した上で、その実施に向けた方向性を持ついうことでございます。それから、木質バイオマス利用促進ということで、バイオマスの新しいエネルギー、木材を活用したエネルギー、新エネルギーについての促進事業をやるということでございます。それから、ウッドスタート事業ということで、これは幼少期の頃から木に親しむ、そういうことで木育を図っていくというような事業でございます。元年度につきましては、1,453万5,000円ということでございます。  本年度ですが、同じく新たな林業管理システム、先ほどの継続をするということでございます。それから、バイオマスの利用促進、それからウッドスタート、それから森林整備、これは今年度ドローンを活用した新しい森林調査ということでございます。それから、大日高原、これは木材を活用した炊事棟を建設しております。それに充てておるということで6,393万円の見込みでございます。  令和3年度におきましては、予算にも計上させていただいておりますが、引き続き森林管理システムの構築の事業、それからバイオマスの事業、それから新たに要望等々もありました森林整備で植林であるとか下刈りであるとか、そういうことに特化した事業に対する財源、それから森林管理事業、森林整備による事業、これは例えば森林意向調査をやった上でもうどうしようもない、もう所有者が手をつけないような、そういうものについて市が手を差し伸べるというような事業も展開しようとすることで、約9,100万円弱の予算を計上させていただいております。  以上でございます。 42 ◯議長(藤澤正則君) 榎日出男君。 43 ◯16番(榎 日出男君) 部長から目的等々について、あるいは過去の支出の関係も御答弁をいただいたところなんですが、今、1)の森林環境譲与税の目的ということでお尋ねをいたしました。この環境譲与税については、特に令和2年度から倍額の前倒し、この理由は度重なる災害は山林崩壊を起源として起きており、災害を起こさないためには森林整備が重要とされており、これを急ぐためであると。次に、担い手の確保が大きな問題である、これの解決に取り組むためにはやはりこの2本柱が重要かというように思っております。公益的機能というものを有しておるそれぞれの林業業者あるいは森林組合等々もあるわけでございますが、その辺を合わせたところで事業の在り方、進め方を再度検討すべきではないかなというように感じております。  次に、2)の中古機械購入時の補助金制度の創設、以前にもこの問題は取り上げて発言をさせていただきました。当時は国・県とも譲与税の使途の方向性が非常に固い枠の中にあったんですが、最近ではその枠も取っ払うところまではいってないですが、かなり緩和されてきておるような状況でございますから、その辺の制度の創設があれば、私は非常に森林で賄っておる、あるいは森林の事業者に対しても非常に有利的なところもあるんではなかろうかなというように思っております。  それから、3番目といたしましては、先ほど申し上げましたように、やはりこの譲与税の在り方を森林の事業者に対して、それを活用することによって事業者の活力が生まれてくるんではなかろうかなというように思っております。いろいろと下刈りあるいは枝打ち、間伐等々を行うなど、保育、培養に努めているということは御承知いただいておるというように思います。特に夏場の下草刈り作業、近年の高温多湿の、高温化に確かになっておるという、担い手育成、確保には苦慮しているのが実情だなというように今感じております。この辺の夏場に対する賃金アップのことも前回質問をさせていただいたんですが、県下の各事業所等々の調査をして考えていきたいなという御答弁ではあったんですが、その辺も併せて御答弁いただければありがたいなというように思います。 44 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 45 ◯産業部長(田邉純孝君) 2番目の中古機械購入時の補助金制度と、それから下刈りの件でございますが、中古機械の購入制度の助成につきましては本市の森林整備が促進されるというに考えております。よって、本市の林業の実情に合わせて制度創設に向けては早急に検討していきたいというふうに考えております。  それから、下刈りの補助等々でございますが、先ほど令和3年度の事業計画の中で森林整備事業ということで植林であるとか下刈りであるとか、そういうふうなところに支援をということでございまして、それに関しましては予算計上を今やっているところでございまして、令和3年度の実施に向けて今取り組んでいこうというふうに考えておりますので。  以上でございます。 46 ◯議長(藤澤正則君) 榎さん、3番目の森林組合とのこれも質問されたかな、それも一緒に答弁をもらいます。 47 ◯16番(榎 日出男君) はい。 48 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 49 ◯産業部長(田邉純孝君) 3番目、森林組合との情報交換はということでございます。  森林環境譲与税に関する情報交換につきましては、森林組合、そこも含めて平素よりその他の林業関係者とも情報交換を今現在行っております。今年度はコロナの感染によって中止にしたケースもございますが、森林組合長に関しましてはよく農林課にも来られて、いろんな情報をいただいておるところでございます。そういう関係で、そういうところの意見は十分に参考させていただきたいなというふうに考えております。  それから、使途に関する情報につきましても、ホームページを通じて広く公表もしております。今後も積極的に、その周知には努めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 50 ◯議長(藤澤正則君) 榎日出男君。 51 ◯16番(榎 日出男君) 森林組合といいますと、それに特化したような感じを受けられるんですが、いずれにしても森林事業に携わる全ての業者を含めて、この譲与税がどういうふうな道で使われる、あるいは各地域でこういうふうな問題にも使えるんじゃないかなというようなところの情報交換等々によって行われていくのが妥当かなというように思ってる。問題は、これからの林業をいかに活性化していくか、その辺に委ねられるんかなというように思うんですが、その辺を含めて今後の森林行政に対して手厚い方法が取れればというように思っておりますので、引き続き御尽力をいただいて、この一般質問を終わります。ありがとうございました。 52 ◯議長(藤澤正則君) これをもちまして榎日出男君の一般質問を終わります。  次に、2番岡崎裕生君の登壇を願います。2番岡崎裕生君。               〔2番 岡崎裕生君 登壇〕 53 ◯2番(岡崎裕生君) 2番岡崎裕生でございます。  令和3年3月定例議会、議長のお許しを得まして一般質問させていただきます。  戎市長におかれましては市長選出馬を表明された後、これまで市内全域をくまなく歩かれ、様々な声に耳を傾けてこられました。多くの市民の声に並々ならぬ本市の状況を把握されたことと思います。新型コロナウイルス感染症の感染拡大で強いられる苦しい市民生活や、飲食店、交通、観光関連業者の苦境、人口減少の現状、交通支援の必要性などなど、様々な現状を各地で耳にされたのではないでしょうか。本市では、非常に厳しい人口減少傾向とそれに波及する様々な課題が、市内経済や社会情勢に負の連鎖を生じさせています。さらに、新型コロナウイルス感染症が社会的不安と経済の悪化に追い打ちをかけています。この苦境に立ち向かい、乗り切るには、市民と行政、民間事業者の強い連携と助け合いが必要になることは言うまでもないでしょう。もちろん、国や県、他の自治体との協力連携も必要になります。持続可能なまちづくりの推進に当たって、市長の強いリーダーシップの発揮が期待されています。  そこで1項目め、市長施政方針についてただしてまいります。  1点目、持続可能な社会に向けてですが、このたびは深刻になっている周辺地域に住まわれる方々の交通支援と、これからの本市の発展の鍵を握る新見駅周辺のまちづくりについてお考えをお尋ねします。  1番目は、本市周辺地域交通網の再編成についてです。代表質問でも取り上げられていますが、外出困難者の交通支援については大きな課題です。特に周辺地域では、その問題が深刻になってきています。さらに、運転免許を返上された方々、返上を間近に控えていらっしゃる方々から交通に対しての不安の声が上がっています。市としても、この現状を緊迫した事態と受け止めるべきではないでしょうか。交通網の再編成において、特に周辺地域で外出手段が限られる方々の移動支援をどのような方策で解決されるのか、お考えをお示しください。  2番目、新見駅周辺のまちづくりについてですが、この点について市長は施政方針で強さと快適さを備えたまちづくりとして新見駅を含む一帯の今後のまちづくりについて基本方針を早期に決定すると述べられています。新見駅を含む一帯のまちづくりについては、市民の大きな期待が集まっています。市民にとって、本市の将来を担う大きな事業であります。市長はどのような構想を持っておられるのか、お示しください。  以上で1項目め、1回目の質問を終わります。 54 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。 55 ◯市長(戎  斉君) それでは、私から1項目め、持続可能な社会の実現に向けての1番目、市内周辺部の地域交通網の再編成についてお考えをお示しくださいにつきまして、お答えを申し上げます。  昨日の一般質問でお答えしましたとおり、まずは様々な交通施策について地域の御意見を伺うため、きめ細かなニーズ調査を実施し、本市の今後目指すべき公共交通の形を示してまいりたいと考えております。  次に、2番目、新見駅周辺のまちづくりについて、地元住民とどのように協働されていくのかお考えを示してくださいにつきましては、新見駅周辺のまちづくりにつきましては現在検討委員会を設置し、本委員会やワーキンググループ、ワークショップにおきまして基本方針の策定に向けて検討を進めている段階でございます。  以上です。 56 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 57 ◯2番(岡崎裕生君) 交通網については、昨日の一般質問でもありましたようにきめ細かなニーズ調査が行われるということです。新年度にはアンケート等で事態把握をされるということですが、既に過去のアンケート等でも様々なことは明らかになっております。  図を御覧ください。  現状では、市営バスやふれあいバスも利用者数が伸び悩み、利用実績もなかなか上がっていないというふうに聞いております。これは、市内のある地域のデマンド型ふれあいバスの状況です。昨年4月から12月、その区域の4路線で合計68人の利用、1路線当たりが月(後刻訂正P111「1日」)平均1.9人の利用ということで、令和2年12月の登録者数は29名の方にとどまっております。利用の不便さが乗客数の減少を招き、そのことが便数に反映するという負の連鎖がここにもあるのではないでしょうか。この負の連鎖の要因をつぶさに分析され、有効な交通網整備や交通支援へ大胆に転換する方策が検討されるべきではないでしょうか。交通実態に関する調査の方法や時期などについては、昨日の一般質問の中でお示しいただきました。地域交通の好循環を生むための鍵は、運送業者や地元住民の声にほかならないと考えております。地元に出向いて行う懇談会はそのような声を聞くために実施され、運送業者や住民との協働でニーズに合った交通の仕組みをつくり上げる場となるという理解でよろしいでしょうか。 58 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。
    59 ◯福祉部長(高瀬広視君) 懇談会の形につきましては今後検討することとなりますが、現在考えている懇談会につきましては地域の声をお伺いすることを目的として考えてございます。交通事業者が同席するかどうかにつきましては今後考えてまいりたいと考えますが、別途協議することもあると考えております。  以上です。 60 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 61 ◯2番(岡崎裕生君) ぜひ交通事業者の方に同席していただいて、そこにこれからの公共交通への解決の鍵はそこにあるというに私は考えております。同席されるということも予定に今含まれているわけですが、その交通の仕組みということについても地域で話し合われるという理解でよろしいでしょうか。 62 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 63 ◯福祉部長(高瀬広視君) 懇談会につきましては、現在の公共交通、どういうところが使いにくいのか、どういうところの改善が必要なのかというところが中心になると思います。それとか、例えばですが、ワークショップのような形であるべき姿まで踏み込めればいいんですが、将来的なことでどういう体系でいいのか、それと予算のこともございますし、業者の運転士のこと、それと公共交通、タクシー業者とかバスの事業を圧迫してもいけないということもございます。様々な観点から進めなければなりませんので、懇談会につきましては、先ほど申しましたように現状をどう変えていけばいいのか、そういうとこら辺を中心にお伺いするようになるんではないかというふうに想定しております。  以上です。 64 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 65 ◯2番(岡崎裕生君) ぜひ知恵を出し合う場になればというふうに願っております。民業の圧迫になると言われましたが、昨日の代表質問でもありましたタクシー券の配布であるとか、そういったことでの対応も、これも策だと思いますので併せて求めておきます。  意見として申し上げますが、図を御覧ください。  予約型乗合タクシーとして、運行を民間に委託して効果を上げている自治体があります。人口6万人の福岡県八女市では市内を12の地域に分け、それぞれの地区で1日8便を運行しております。30分前まで予約ができる、そして1利用が300円という便利さや手軽さから平成元年度は4万5,000人余りの方が利用されています。利用者のニーズに合わせることで、利用者数も上がっていったといういいモデルではないでしょうか。新年度に行われるアンケートや懇談会が周辺地域の方々の意見を反映し、さらに運送業者や住民から要望、提案をしっかり聞き取った上で事業者や住民と交通について話し合い、知恵を出す場をぜひ設定していただくことを強く求めておきます。  2番目の新見駅周辺のまちづくりについてですが、ワーキンググループでの意見聴取や協議提案という、そういう方法はこれまでの審議会や協議会の形式を一歩進めたものということで大いに評価できます。ワーキンググループや検討委員会からの提言は最大限尊重されるものだと解釈しておりますが、ここは確認ですが、市長、検討委員会からの提言というものは最大限尊重されますか。 66 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 67 ◯市長(戎  斉君) 本市といたしましても、住民の意見というものは最大限尊重してまいりたいと考えております。 68 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 69 ◯2番(岡崎裕生君) 最大限尊重しているということを確認させていただきました。  そこで、例えばこの提案により立派な箱物ができたとします。しかし、どんな立派な箱物ができたとしましても、地域住民に納得いくものでないとまちづくりとしては不完全なものになりはしないかと懸念しております。構想の段階で、地域住民との協働は必須のことと考えます。新見駅周辺のまちづくりにおいて、構想立案に際し、地元住民とどのように協働されていくのかお示しください。 70 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 71 ◯市長(戎  斉君) 先ほども申し上げましたけども、まちづくりには地元住民の方々の協働というのは欠かせないものだというに考えております。その上で、地域住民の方々も本委員会、ワーキンググループ、ワークショップにそれぞれ御参加をいただきまして検討を進めてまいりたいと考えております。 72 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 73 ◯2番(岡崎裕生君) 話合いは欠かせないという姿勢、大変評価できるものと思いますが、このワークショップ、ワーキンググループ、イコール地元住民ではありません。地元に住まれている方々との話合いというものは持たれないんでしょうか。 74 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 75 ◯市長(戎  斉君) 地元住民の方々の話合いにつきましては、現在進めておりますワークショップでの意見がまとまり次第、意見交換の場を持てるように検討してまいりたいと考えております。 76 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 77 ◯2番(岡崎裕生君) ぜひ地元の方々との話合いというものをもっと積極的に検討していただきたいというふうに求めます。  意見としてですが、駅周辺地域の方々は新見駅とその周辺の繁栄を共にしてきたという歴史があります。また、本市に多大な貢献をされてこられたという、そういう人材も輩出されています。その地元住民との協働により、次の世代に自信を持って渡すことのできる持続可能で人が集まる新見駅周辺のまちづくりとなるよう強く求めて、2項目めに移ります。 78 ◯議長(藤澤正則君) しばらく休憩をいたします。                             午前11時1分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午前11時10分  開 議 79 ◯議長(藤澤正則君) 休憩を終わり会議を再開いたします。  2番岡崎裕生君の2項目めの質問に入ってください。 80 ◯2番(岡崎裕生君) 2項目めに入る前に、訂正をさせていただきます。先ほどの説明で1路線当たり「月平均」と申しましたが、「1日平均1.9人」の誤りでしたので訂正をさせていただきます。  それでは、2項目めに入ります。  行財政改革についてお尋ねいたします。  図を御覧ください。  これは、本市で示された財政シミュレーションの中の資料です。平成30年から令和9年度までのこのシミュレーションによりますと、10年間で12億円の一般財源が減少し、令和3年からの7年間、実質収支は1億円未満が続き、財政調整基金は令和3年度からの7年間、毎年10%から20%近く減少し続けていくと予想されています。新型コロナウイルス感染症対策で状況は変わりましたが、人口減少が本市財政へも警鐘を鳴らしているということは間違いないでしょう。さらに第3次総合計画にも示されているところですが、国立社会保障・人口問題研究所の当時のデータによりますと、本市の人口は令和27年には1万5,000人を切ると予想されています。実際には若干減少傾向は緩やかになっているようですが、問題はこの減少率の低さです。  次の図を御覧ください。  平成27年当時の推計で、平成27年を100とした令和27年の人口比は本市48.5と県内15市で最も低く、町村を含めても同様となります。全国で見ると、政令指定都市等の大都市を除く758市の中で719位と極めて低く、ワースト50位以内に入ることと予想されます。どれもあくまでも予想でありますが、この厳しい状況に向き合い、行政改革に思い切ってかじを切る必要があるのではないでしょうか。  そこで1点目、行財政改革の方針と改革の道筋についてお尋ねします。  本市の将来に向けて、安定的な財政運営を行うための行財政改革の方針についてお示しください。また、いち早い行財政改革プラン策定への着手が必要と考えられますが、そのロードマップについてお示しください。  2点目、業務や管理の民間委託についてお尋ねします。  業務や指定管理の見直しを常に検討、検証されていることは十分承知しており、その不断の御努力に感謝と敬意を表するところであります。総務省からも、地方行革の推進について様々な方策が示されています。窓口業務の外部委託や市の施設の外部委託による複合管理などは、本市においても財政的に少なからず効果が期待できます。費用対効果も含めて検討を行ってみてはいかがでしょうか。業務や管理の民間委託について、お考えをお示しください。  以上で2項目め1回目の質問を終わります。 81 ◯議長(藤澤正則君) 2項目めの質問に対する答弁を求めます。 82 ◯市長(戎  斉君) それでは、私から2項目め、行財政改革の方針と改革の道筋をお示しくださいにつきましてお答えをいたします。  行財政改革につきましては、平成18年2月に新見市行財政改革大綱を策定し、職員定数の削減などに取り組み、財政指数が改善するなど、一定の成果がありました。計画期間は過ぎましたが、現在もその考え方、方向性は同じであることから継続している状況でございます。新たな大綱等の策定は考えておりませんが、人口減少など、社会環境の変化を的確に捉え、市民ニーズに適切に対応するため、引き続き行財政改革に取り組んでまいります。  次に、2点目、業務や管理の民間委託の推進について考えをお示しくださいにつきましては、民間委託の推進につきましては、新見市行財政改革大綱において民間にできることはできるだけ民間に、民間では成り立たない部分は的確に把握し、その部分を公費負担することを原則としておりますので、現在も民間委託や民営化を推進しております。引き続き民間に委ねたほうがより効率的、効果的に執行できる業務につきましては、適正な行政責任の確保を十分考慮し、積極的に推進してまいりたいと考えております。  以上です。 83 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 84 ◯2番(岡崎裕生君) 新見市行財政改革大綱について答弁がありましたが、この大綱については取組実績報告書というのが出されていまして、大綱全般においてその有効性をその中で高く評価されておりました。非常に効果があったものをなぜ継続されなかったのか、疑問に思います。長期的な見通しを持った行財政プランとして再立案というものが必要ではないでしょうか。今後の指針となる改革プラン、そういったものを市民に示すべきだと考えますが、いかがでしょうか。 85 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 86 ◯市長(戎  斉君) 先ほども申し上げましたが、行財政指数を改善するなど一定の成果がありました。その結果、計画期間が過ぎましたが、現在もその考え方、方向性は同じであるということで継続をしているという状況でございます。 87 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 88 ◯2番(岡崎裕生君) 現在も同じであれば、この大綱を再度作成されて市民に示していく、それが戎市政のこれからの大きな指針となるのではないかと思います。  先ほど市民ニーズに沿ったということを言われましたが、これこそ市民が求めているものではないんでしょうか。そのあたり、市民に対してということで再度御答弁お願いします。 89 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 90 ◯市長(戎  斉君) 先ほどもお答えしましたが、人口減少など、社会環境の変化を的確に捉えまして、市民ニーズに的確に適切に対応するため、積極的に行財政改革に取り組んでまいりたいと考えております。 91 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 92 ◯2番(岡崎裕生君) これ以上は出てこないと思いますが、早期にこの行財政改革に対する大綱でありますとか、プランというものを市民にお示しいただきたいと強く求めておきます。  2点目の業務の外部委託や管理の民間委託等について積極的に推進されるということでしたので、これからも様々なことが検討されるということで、民間委託の方向がさらに推進されていくという理解でよろしいでしょうか。 93 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 94 ◯市長(戎  斉君) そのとおりでございます。 95 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 96 ◯2番(岡崎裕生君) 行財政改革には、こういうで外部に委託というものも大切です。それに併せて、内部でも業務改善や行政機構改革も必要になります。BPRと呼ばれる行政改革の手法は業務プロセスを見直すものであり、この考えは業務組織体制そのものの変革を通して新しい価値や付加価値も併せてつくり出すことができます。また、PFIと呼ばれる民間事業者の参入、協働の推進による方式の導入で、歳出の低減と民間の力による効果的運営が可能となります。こういった手法の導入により効率的な業務執行やコストの削減、質の高い公共サービスの提供が期待されます。このような手法を活用し、業務改善に当たっていただくよう御提案申し上げます。また一方で、持続可能なまちづくりを達成するためには庁内においても実効性の高い組織づくりが必要となります。このたびの定住推進室の新設は大いに評価されるべき点と思いますが、本市の将来を見据えると民間委託の方向と併せて内部でももっと大胆な行政組織の機構改革も必要であると考えます。この点について、お考えをお聞かせください。 97 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 98 ◯市長(戎  斉君) 機構改革につきましては、市民ニーズ、社会環境の変化を的確に捉えまして、第3次新見市総合計画に基づいた事業を着実に実施するため、必要に応じて柔軟に対応してまいりたいと考えております。 99 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 100 ◯2番(岡崎裕生君) 同じ答弁の繰り返しになっておりますのでこれ以上は申しませんが、本市が抱える深刻な難問というものを解決するために、意欲に満ちた職場づくりや人的財産、マンパワーなどを最大限生かすことを視点として、行財政改革や機構改革に大胆かつ早期に取り組まれることを強く求めるところでございます。  以上で2項目めの質問を終わります。  引き続いて3項目めに移らさせていただきます。  3項目めは、新型コロナウイルス感染症について質問いたします。  令和元年12月の武漢から始まった新型コロナウイルス感染症による全世界を巻き込んだ感染症拡大は、いまだ収束に見通しがつかない状況です。ワクチン接種も始まり、収束へ期待は持てるものの不安な状況が続いています。本市でも19例の感染が発生し、市民の皆さんも予防に努める一方で制限された毎日が続いております。様々なストレスや疲労感に満ちた市民生活がそこにあると拝察しております。  そこで1点目、新型コロナウイルス感染症陽性者が増加し続けておりましたが、その中で中止した行事と実施した行事がございました。本市におかれましては、昨年来より市民の健康と安全に気を配り、様々な行事についてその実施の可否を検討され、判断にも苦慮されてきたのではないでしょうか。ただ、判断基準の線引きが明確ではなく、一時的な判断に終始したのではとの市民の声が上がっております。感染症予防の観点から、行事実施の可否を判断した基準と根拠をお示しください。  2点目は、新型コロナウイルス感染症禍における認知症患者とその家族の支援についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染症予防の対策が図られて以来、認知症患者とその家族の方々も制限された生活を送られてきました。外出機会が減ったため、症状や病状の進行についての不安や介護や治療についての不安、本人や家族の罹患への不安など、様々な不安にさいなまれている状況がメディアでも報告されていました。認知症に対する偏見という表へ出ない潜在する不安との闘いもあります。新型コロナウイルス感染症が症状の進行に及ぼす影響や、介護に当たられる家族の御苦労には想像に余るものがあります。早期に実態把握と対策が望まれます。  そこで1番目、市として認知症患者の病状や症状の進行、介護の実態をどのように把握されているのでしょうか、お示しください。  2番目、外出を促すための支援についてお伺いします。  認知症カフェの実施もままならない現状で、外出機会が減少しています。このことも病状進行に少なからず関わっていると思われます。新型コロナウイルス感染症が収束の方向に向かい、普通の生活に戻れると見通せた時点から、外出に向けて積極的に支援が行われるものと期待しております。そのためには、まずはさきに質問いたしました実態把握が必要であり、その実態に基づいて積極的な支援策が必要になります。外出を促し、外出機会を確保するためのきめ細やかで積極的な支援についてお考えをお示しください。  3項目め1回目の質問を終わります。 101 ◯議長(藤澤正則君) 3項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。 102 ◯福祉部長(高瀬広視君) まず、3項目め、新型コロナウイルス感染症禍での市民生活について、1点目、第3波の新型コロナウイルス感染症陽性者数が急増していたさなか、行事を中止したものと実施したものがありますが、判断の根拠をお示しくださいという御質問にお答えします。  市が主催するイベントにつきましては、新見市新型コロナウイルス感染症対策本部におきまして、国、県の考え方に準じて新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けたイベント等の開催に関する考え方を決定しております。この考え方に基づき、担当部局等において判断しているところでございます。  次に、2点目、新型コロナウイルス感染症禍における認知症患者とその家族の支援について、1番目、認知症患者の病状の進行や介護の実態はどのように把握されているのかについてお答えします。  新型コロナウイルス感染症の影響の有無にかかわらず、全ての認知症の方、認知症のおそれのある方につきまして症状の進行や介護の実態は把握できませんが、担当課が相談等で関わっている方につきましては訪問を行い、症状の進行等の把握はできております。  次に、2番目、普通の生活に戻れる見通しがついた際、積極的な外出を促すための支援について考えをお示しくださいについてお答えします。  新型コロナウイルス感染症の終息後は、認知症の人やその家族が積極的に外出し、社会交流が図れるよう認知症カフェやサロンなどの開催について積極的に支援してまいりたいと考えてございます。  以上です。 103 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 104 ◯2番(岡崎裕生君) 3項目めの1点目、新型コロナウイルス感染症禍での行事の中止と、それから実施したものとの判断基準ということでお答えがありましたが、一定の基準は持たれていたということを今お伺いしました。さらに、その基準を基に担当部局で判断されたというふうな理解をしております。1月2日に行われる予定でありました成人式は中止されました。新成人の門出を祝うこともできず非常に残念でありましたが、コロナ感染症から新成人を守りたいとの感染症に対する危機感に基づいた判断と評価はさせていただきました。しかし、その後の1月10日の消防出初め式は予定どおり実施され、1月24日の新見文化交流館自主企画事業、和泉元彌~狂言の世界~の鑑賞会についても実施されました。これらの行事についてはそれぞれどのような判断の基準や根拠で可否を決められたのか、お考えをお聞かせください。 105 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 106 ◯教育部長(鹿島 隆君) 個々の行事につきましては、先ほど福祉部長がお答えをいたしましたイベント等の開催に係る考え方を基に、その内容や開催時期、そのときの周辺環境等の状況により開催の可否を判断しております。  それでは、令和2年度新見市成人式と新見文化交流館自主企画事業、和泉元彌~狂言の世界~についてお答えをいたします。  成人式につきましては本年1月2日に開催を予定しておりましたが、県内の新型コロナウイルス感染者数が昨年12月19日に60人、翌20日には111人と急激に増加したことを受け、さらなる感染者の増加が懸念されたことから新成人の安全を考慮し、12月21日に中止の判断をしたものであります。和泉元彌~狂言の世界~につきましては、1月中旬以降、県内、市内での感染拡大が見られなかったことから、できる限りの感染症の対策を講じて予定どおり1月24日に開催をしたものであります。  以上です。 107 ◯消防長(貞岡富佐雄君) 消防出初め式につきましては、参加人数を減らした上で十分な間隔を取るなど、感染予防対策を講じて開催したものでございます。  以上です。 108 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 109 ◯2番(岡崎裕生君) 成人式については、さらなる感染者の拡大が見られたということだったんですが、同時期にあった消防出初め式、それからそこで実施するかの判断は直前ではこういう大きな事業はできませんから、こういう自主企画事業についても判断されるのであれば同時期の判断であったかなというふうに思うんですけど、このさらなる拡大の中での実施に踏み切ったというのは、この狂言の問題について、消防の問題について、それはもう罹患がもう収まるという見通しがあったわけですか。それは一般にはこの時期はまだかなり罹患者の増加っていうのはあった時期だと思うんですが、そのあたりの見通しを部局で判断されたんでしょうか、それとも皆さんの協議の中での判断だったんでしょうか、そのあたりをお聞かせください。 110 ◯教育部長(鹿島 隆君) まず、成人式の判断でございます。成人式は1月2日でございますから、年末に県外から多くの新成人が帰ってくるという予想でございます。そのためには、ある程度の時期で判断をせざるを得ません。それがちょうど12月20日前後のところで爆発的な感染者数が出たというところで、そこをもって判断をしたというのが成人式でございます。和泉元彌の公演につきましては、日々感染状況を確認しながら判断をどちらにするかということは毎日の検討の中で話をしておりました。その中で先ほども申しましたように、1月中旬以降は感染者数は出ておりましたけれども爆発的なものが見られなかったというところで判断をしたものでございます。その判断につきましては、開催日ぎりぎりまで部局で毎日協議をしながら、その日の状況、今後の見通し等を立てながら判断をしたものでございます。
     以上です。 111 ◯消防長(貞岡富佐雄君) 消防出初め式につきましては、消防団の会議の中で協議して決定していきましたものでございます。なお、その当時、市内での感染拡大が見られなかったこと及び消防団の出初め式でありますからその出初め式に出席される方が市内に在住されてる方ということがありまして決定をしたところではございますが、当然ながら出席人数につきましても例年の半分以下に抑えて、当然間隔も十分取っております。また、式典の中におきましては国歌斉唱、それから万歳三唱等も中止しております。  以上でございます。 112 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 113 ◯2番(岡崎裕生君) 市外からの流入者というか、そういうもの、それから狂言ででありましたら実施団体との協議等、いろいろあって御苦労されたと思います。  ここで1つだけ確認させていただきたいんですが、成人式については市長もしくは執行部の判断で中止されたという理解でよろしいでしょうか。 114 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 115 ◯教育部長(鹿島 隆君) 成人式につきましては、実行委員会形式で行っております。12月21日に中止の判断をする前提として、こんなに県内で感染拡大が広がっているということも含めまして、状況を実行委員の皆さんと協議をしております。その中で、市は中止したいという意向を実行委員の皆さんにお伝えしております。その中で、実行委員の皆さんにも了解をいただいた上で、市が最終的に判断をしてるということでございます。  以上です。 116 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 117 ◯2番(岡崎裕生君) 成人式につきましては、本人、保護者の皆さん、様々な思いがあると思います。その中での苦渋の決断ということで状況は重々把握しております。ただ、一連の行事の中止、可否を通して市民に明らかな判断基準とか、そういったものが示されていなかったのではないかというに思っております。それがあれば、納得いった面もあるのではないかというふうに考えておりますが、市長はこの感染症に関して危機感をどのように持たれているのか、また今後の感染症予防に対してどういうふうなお考えをお持ちなのかお示しください。 118 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 119 ◯市長(戎  斉君) 新型コロナウイルス感染症につきましては、いまだ収束が見えない状況でございまして、私が就任した当初から常に危機感を持って対応しているところでございます。今後につきましても、感染予防対策や経済活動支援に全庁を挙げまして取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 120 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 121 ◯2番(岡崎裕生君) これは意見としてですが、成人式の中止については実施された行事があるだけに基準が明らかにされなかったと、その点について今後いろいろ検討を進めて、この反省を生かしていただけたらというふうに思っております。併せて、このたびの成人式対象者について、感染に最大配慮しながら祝意を表すことができる代替行事の実施とその成功を切に期待しております。  2点目の1番目、実態把握についてですが、先ほどの把握ができているというふうにお答えだったんですけど、具体的に内容が示せるでしょうか。 122 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。再度明確な質問をお願いします。岡崎裕生君。 123 ◯2番(岡崎裕生君) 明確に質問したつもりなんですが、把握されているということなんですが、具体的な把握状況はここでお示しできるでしょうか。 124 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 125 ◯福祉部長(高瀬広視君) 把握ができているというのは、担当課においてその方を訪問するなり、症状の進行、また家族の御相談に対応しているという状況でございます。 126 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 127 ◯2番(岡崎裕生君) 図を御覧ください。  これは、昨年8月に広島大学の石井伸弥教授が全国945の施設について行ったコロナの状況下での認知症罹患者本人、家族、介護現場での報告です。介護施設で働く支援専門員の8割近くが介護サービス利用状況に変化があったというふうに回答しており、そのほとんどが一部のサービスが受けなくなったとしています。そのサービスや支援を行うため、家族が介護を行ったとの回答が7割を超えております。また、施設の38.5%、およそ4割が生活の変化によって認知症の状況に変化が生じたと回答しております。その次の図で、内訳としましては1番にADLの低下、認知機能の低下、行動心理症状の出現、悪化、これについては在宅者、入所者とも幅広く見られており、特に重度認知症者に悪化の傾向が多く見られているというような調査が出ております。公益財団法人認知症の人と家族の会による昨年9月に行った緊急調査でも、同様の結果が出ております。こういう全国的な調査で実態が分かっているわけですから、それに基づいてしっかり認知症者に寄り添い、その患者本人や家族の状況をしっかりつかむような仕組みづくりをしていただけたらというふうに思います。その仕組みづくりについては、どうお考えでしょうか。 128 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 129 ◯福祉部長(高瀬広視君) どのような仕組みづくりのことを指しておられるのかちょっと分かりませんが、実態把握につきましては先ほど申しましたように外に相談される方、こちらに相談がある方については把握できておりますが、潜在的にいらっしゃる方につきましては近所の方であるとか、民生委員、社会福祉協議会等の御相談があった場合に対応している状況でございます。今後も実態把握につきましては、そちらの団体等と協力しながら進めてまいりたいと考えてございます。  以上です。 130 ◯議長(藤澤正則君) 岡崎裕生君。 131 ◯2番(岡崎裕生君) 2番目につきましても、積極的に支援するという回答をいただいております。さらに積極的な支援を求めます。今後さらに実態把握に努められて、きめ細かく行き届いた福祉の充実を期待しております。一日も早く医療や介護が制限なく利用でき、通常の生活が再開できるよう、新型コロナウイルス感染症が早期終息することを祈念いたしまして、私の一般質問を終わります。 132 ◯議長(藤澤正則君) これをもちまして岡崎裕生君の一般質問を終わります。  次に、6番岩田秀之君の登壇を願います。6番岩田秀之君。               〔6番 岩田秀之君 登壇〕 133 ◯6番(岩田秀之君) 6番岩田秀之でございます。  3月定例議会、議長からお許しをいただきましたので、通告順序に従いまして3項目についてすっきりと爽やかに一般質問をさせていただきます。  それではまず、1項目め、新型コロナウイルスワクチン接種についてお伺いいたします。  このコロナウイルスワクチン接種は市民にとって関心事であり、最重要課題であります。新型コロナウイルス感染の収束の鍵を握るワクチン接種が、日本国内でも2月17日からスタートしました。しかし、これは希望する全国民に接種するという未曽有の大規模事業であり、前例のない国家プロジェクトであります。そして、ワクチン接種の実施主体はあくまでも市区町村であり、新見市が円滑に実施できる体制を整える必要が重要になります。責任は大きいものがあります。また、大都市と地方都市、過疎地域では全く状況が異なるため、地域の実情に応じたきめ細かな対応が必要不可欠であり、本市の実情に応じた接種計画が重要となってきます。  1点目の質問です。  本市における新型コロナウイルスワクチン接種計画についてお伺いいたします。  本市においては、本年2月1日にコロナワクチン対策室を設置するするという新聞報道がされていました。その中で、新見市の医師会とワクチン接種の実施体制について協議に入っていると、また計画では3月に市内医療従事者関係者ら1,000人にワクチン接種を実施、4月からは65歳以上の高齢者約1万2,000人の接種開始、開始に当たり対象者には市が3月中、下旬にも接種券を送付、16歳から64歳の市民1万3,000人は5月以降、中でも基礎疾患のある人が優先、15歳以下は今のところ未定と報道されていました。本市での本格的なワクチン接種は、これから始まります。対象者のお一人お一人に徹底した事前の接種体制はどのような形で周知されるのか。また、個別接種なのか、集団接種なのか、その中でワクチン接種がスムーズに、また確実に行われる運営訓練などを実施されるのかお伺いをいたします。  1点目の質問です。ワクチン接種の実施期間と対象者はどれくらいおられるのかお示しください。  2番目の質問です。市民への事前の周知や、集団接種を実施する場合には運営訓練などの計画はされるのか、お伺いをいたします。  次に、2点目の質問です。  コロナワクチン接種において、接種順位の上位に位置づける基礎疾患について説明しますと、1、慢性の呼吸器の病気、2、慢性の心臓病、高血圧を含む、3、慢性の腎臓病、4、慢性の肝臓病、ただし脂肪肝や慢性肝炎を除く、5、インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病または他の病気を併発している糖尿病、6、血液の病気、ただし鉄欠乏性貧血を除く、7、免疫の機能が低下する病気、8、ステロイドなど免疫の機能を低下する治療を受けている、9、免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患、10、神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態、呼吸障がい等、11、染色体異常、12、重症心身障がい、重度の肢体不自由と重度の知的障がい等が重複した状態、13、睡眠時無呼吸症候群を有する方について、13の項目があります。基礎疾患を抱えておられる方はワクチン接種についてかなりの不安があるのではないかと思います。そういった中、不安を取り除くためにも窓口が必要になってくると思われます。基礎疾患がある人の相談窓口の開設が必要になってくると思いますが、お考えをお伺いいたします。  3点目の高齢者の接種対応についてお伺いいたします。  1番目の質問です。  本市は多くの中山間地や過疎地域を抱えており、高齢者の生活環境はお一人お一人様々であります。このような中、ワクチン接種を希望される方、特に交通手段のない独り暮らしの高齢者も多くおられます。個別接種会場や集団接種会場までの移動についてはどのようにお考えなのか、お伺いをいたします。  2番目の質問です。  現在高齢者施設などに入居されている方などのワクチン接種については、どのような取組をされるのか、お考えをお示しください。  以上で1項目め1回目の質問を終わります。 134 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。 135 ◯福祉部長(高瀬広視君) それでは、岩田議員の1項目めの質問にお答えします。  新型コロナウイルスワクチンの接種について、1点目、本市における新型コロナウイルスワクチンの接種計画について、1番目、ワクチン接種実施期間と対象者はでございます。  国が示されたワクチン接種の実施期間は、令和3年2月17日から令和4年2月28日までとなっております。本市におきましても、早期に接種できるよう準備を進めているところでございます。接種対象者は、現時点で優先順位が決まっておりまして、まず医療従事者等から始まり、65歳以上の高齢者、その後基礎疾患のある方、高齢者施設等で従事している人、60から64歳の人、その後その他16歳以上の一般の方という順で進むことになっております。  次に、2番目、市民への事前の周知や集団接種を実施する場合には運営訓練などの計画はされるのかという御質問でございますが、先ほど議員の一般質問にお答えしましたが、市民への事前周知につきましては、チラシを3月市報と同時に全戸配布するとともに市のホームページでも掲載しております。今後も、接種に関する情報を速やかに細かくお知らせしてまいりたいと考えております。基本は個別接種を考えておりますので、集団接種は想定として進めておるところでございます。集団接種の日程や会場につきましては、現在調整しているとこでございます。また、実施方法につきましても、今後医師会と協議することとなっております。  次に、2点目、基礎疾患がある人の相談窓口はでございます。  本市では3月15日にコールセンターを開設し、相談業務に当たる予定にしております。基礎疾患のある方につきましては、まずはかかりつけ医に御相談いただきたいと考えております。  次に、3点目、高齢者の接種対応は、1番目、交通手段のない独り暮らしの高齢者についてはという御質問でございますが、日頃高齢者の方が医療機関等を受診される場合は御家族や御近所の協力、ふれあいバス等の公共交通機関を利用して受診されていると考えます。今回のワクチン接種につきましても個別接種を基本としておりますので、同様にお願いしたいと考えております。  2番目、施設へ入居されている高齢者についてでございますが、施設へ入所されている方へのワクチン接種につきましては、嘱託医などの御協力により施設内で接種できるよう準備を進めているところでございます。  以上です。 136 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 137 ◯6番(岩田秀之君) 部長からるる答弁をいただきました。  接種期間ですけども、これは昨日も同僚議員の一般質問の中でその答弁が出てましたので、約1年間の期間ということでございます。令和4年2月28日ということで確認をさせていただきました。対象者、まずは医療従事者から始まっていくと、それから65歳以上、それから基礎疾患、高齢者、順次接種をされていくということでございました。  1点目の1番目の再質問でございますけども、高齢者施設の入所者と施設従事者の同時の接種体制はこれから考えておられるのか、お考えをお示しいただきたいと思います。 138 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 139 ◯福祉部長(高瀬広視君) 高齢者施設で従事している方の接種でございますが、施設の高齢者が接種する際に同時に接種できることとなっておりますので、そのように考えてございます。 140 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 141 ◯6番(岩田秀之君) 高齢者施設の従事者、入所者の方と同時に接種体制を考えておられるということで、これについては今後コロナ感染症が終わったわけでもありませんので、65歳以上の方、高齢者が多分早く接種に入っていくと、あと従事者は年齢の上下がありますけども同時に受けられたほうがいいかなと、また感染のクラスターも抑えることができますので同時接種が望ましい思いますので、これについてもしっかりと同時接種で取り組んでいただきますよう強く求めてまいります。  それから、2番目の再質問でございますけども、部長答弁では集団接種も想定しているとの答弁がございました。全国で体制づくりが模索される中、1月27日に厚生労働省と川崎市が共同で集団接種訓練を大学の体育館を会場として行ったとお聞きいたしました。この訓練の結果、想定よりも時間がかかったり、実際にもっと長引くのではないかとの指摘があったとお聞きしました。新見市においても、大いに参考するべきではないかというふうに思います。接種会場での混乱を避けるためにも予診票をどのように通知されるのか、お考えをお示しください。 142 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 143 ◯福祉部長(高瀬広視君) 予診票でございますが、接種券を送付する際に同封し、事前に記入していただくよう考えてございます。  以上です。 144 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 145 ◯6番(岩田秀之君) これを対象者の方に郵送で送られると思います。対象者の方に漏れのないように配布をしていただきたいと求めておきます。  それから、2点目の部長答弁で基礎疾患がある人の相談窓口ということで、市内にコールセンターなどを設けるというお話がございました。3月15日に開設をしていくということでございます。このコールセンターは大事な部署であります。コールセンターの設置は、どこにされるのか、また受付時間や運用開始はいつからされるのか、お伺いをいたします。 146 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 147 ◯福祉部長(高瀬広視君) コールセンターでございますが、取りあえず3月中はフリーダイヤル1回線で対応するよう考えてございます。平日の8時半から17時30分までの予定でございます。運用開始につきましては、先ほど申しましたように3月15日からでございます。 148 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 149 ◯6番(岩田秀之君) コールセンターにつきましては専門の窓口の運用時間が8時半から5時半と、17時30分ということで、このコールセンターは非常にこれから大事になってくると思います。接種前とか、それから接種後の、仮にですけども副反応が出た場合の相談窓口とか、そういうふうな大事な窓口でございます。このように大きな規模でワクチン接種をやっていくのも新見市では初めてだと思います。十分な対応ができるように求めておきます。  それから、3点目の高齢者の接種でございますけども、公共交通を使っていくということで、家族や近所の方に協力していただいて会場まで来ていただくということの部長答弁でございました。これについては移動は問題ないという答弁のようにありましたけども、今後も私はいろんな課題が出てくると思います。ワクチン接種される高齢者の方にそういう課題が出てきた場合には、十分な対応をしていただきたいと強く求めておきます。  それから、3点目の2番目の部長答弁でございますが、全ての施設内で接種ができるようにしていると、そういうふうに進めておられるという答弁でございました。ここで1点だけ質問をさせていただきます。全ての高齢者施設でできるだけ行うようにするということでした。1点だけ質問しますが、ワクチン接種について希望者ということであります。意思表示ができない高齢者の方もおられると思いますが、その点についてどのようにお考えなのか、お示しください。 150 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 151 ◯福祉部長(高瀬広視君) このたびのワクチン接種にかかわらず、御本人の意思確認というのは大変大切なこととなっております。今回のワクチン接種につきましても同様に、御本人の意思確認を実施して、実施した後に接種するようになると考えてございます。 152 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 153 ◯6番(岩田秀之君) 意思表示ができる方ということが、接種の対象になってくるということですね。  これに関しても、今全国でワクチン接種の体制を組んでおりますけども、まだかなりいろんな問題が出てくるんではないかと思います。非常に判断が難しい課題が、これからも出てくると思われます。国や県との専門機関とこれから密に連携しながら、そういうところは進めていただきたいと強く求めてまいります。  最後に、本市においてワクチンの円滑な接種に向けて、現場でスムーズな接種ができるよう、また市民に安心してもらえるように今後正確な情報などをいち早く届けられるよう万全な体制を築いていっていただいて、しっかりと取り組んでいただきたいと強く求めて1項目めの質問を終わります。 154 ◯議長(藤澤正則君) しばらく休憩をいたします。                             午後0時6分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午後1時0分  開 議 155 ◯議長(藤澤正則君) 休憩を閉じ会議を再開いたします。  6番岩田秀之君の2項目めの質問をお願いします。6番岩田秀之君。 156 ◯6番(岩田秀之君) それでは、2項目めの行政手続における押印廃止の検討について質問をさせていただきます。  デジタル時代を見据えたデジタル・ガバメントを推進する政府は、要請手続の99%が押印廃止できるとして押印廃止の流れが急速に進んでいます。約1万5,000の行政手続のうち、各省庁が押印を存続の方向で検討したいと回答したのは僅か1%未満の計111種類とお聞きいたします。また、行政手続文書だけでなく、税に関わるほかの書類でも押印の原則廃止を検討する方針を明確に示すなど、押印廃止の流れが加速化しているものとお聞きいたします。住民に身近で多くの手続の窓口となる地方公共団体が果たす役割は、大きいものがあると考えます。地方公共団体における押印見直しマニュアルが内閣府から既に示されているとお聞きしますが、この押印廃止について言われるとおり、約99%の国の行政手続文書の押印が実際に廃止された場合、新見市の行政文書においても混乱が生じないように何と何が連携して廃止できるのかなどを判断して、今から廃止対象リストの洗い出しなどの準備をしていく必要があると考えますが、今後どのように取り組まれるのか、お考えをお示しください。  1点目の質問です。押印廃止を検討している数はどれくらいあるのか、お示しください。  2点目の質問です。実施される時期はいつ頃を想定されておられるのか、お考えをお示しください。  以上で2項目めの1回目の質問を終わります。 157 ◯議長(藤澤正則君) 執行部の答弁を求めます。 158 ◯総務部長(林 裕司君) それでは、2項目め、行政手続における押印廃止の検討についての1点目、押印廃止を検討している数はについてでございます。  行政手続における押印の廃止につきましては、手続の簡素化や市民の利便性の向上を図るため、必要と考えてございます。現在調査を行い、廃止できる手続につきましては順次廃止を行っております。調査途中ではございますが、1,791件ある行政手続のうち、押印を必要としている手続数は1,461件ございます。このうち877件の手続につきましては、押印が廃止できるものと考えております。なお、今年度中に既に廃止したもの及び廃止予定の件数としましては174件がございます。
     次に、2点目、実施時期はいつ頃を想定しているのかということでございますが、廃止の時期につきましては対応可能なものから、先ほども御説明いたしましたように順次進めておりますが、押印の義務づけの判断基準などを明確にした上で、令和3年度中には廃止可能なものを精査し、廃止していく考えでございます。  以上でございます。 159 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 160 ◯6番(岩田秀之君) 部長からの答弁で、1点目でございますが、調査中とございました。また、1,791件ある行政手続のうち押印を必要としている手続数は1,461件であり、このうち877件の手続については廃止されるものと考えておられるということで約6割が廃止されるものとお伺いをしましたけども、また今年度中には廃止予定は174件ということでお聞きをいたしました。これは数については、どのような手続がどうなのかっていうのは分かりませんけども、順次これは今までも廃止されてきたということでございます。また、押印廃止に向けて実施される判断基準などを明確にした上で、令和3年度中には廃止可能なものを精査して廃止していくというふうな答弁でございました。  これは今順次廃止ということで継続してやっておられると、これからもやっていくということですけども、1点だけここで再質問をさせていただきますが、1点、2点含めてですが、押印がなくなるとオンライン申請の拡大ができると思いますが、その点については今後どのように考えておられるのか、お伺いをいたします。 161 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 162 ◯総務部長(林 裕司君) オンライン申請のことについての御質問でございました。  押印廃止のメリットといたしましては行政手続の簡素化ではございますが、オンライン申請の拡大ということにつきましては非常に必要なものでございますので、オンライン申請の拡大につきましては図ってまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 163 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 164 ◯6番(岩田秀之君) オンライン申請はこれから拡大を図っていかれるということでございます。  最後になりますが、今後ますますデジタル時代が進んでいくと思います。押印がなくなることで行政手続が簡素化され、また利便性も図られてまいります。人口減少社会における新たな行政の姿を実現するためであり、誰しもが煩わしさがなくなればというふうに私も思っております。本市において、押印廃止に向け、さらに積極的に取り組んでいただきたいと強く求めます。  以上で2項目の質問を終わります。3項目めに行ってよろしいでしょうか。  それでは、3項目めの安全・安心についてであります。  1点目の哲多支局管内の広域農道と合流する市道吉清線の市道や吉清橋の拡幅の取組について質問をいたします。  以前、この質問を平成25年12月定例会と平成28年6月の過去2回質問を取り上げさせていただきました。このときの部長答弁では、新見川上線分岐から広域農道までの市道吉清線について、直線で幅員も4メートルを確保できており、この年に開通した広域農道の沿線には複数の施設があり、また交通量は増加しておりますが目立った渋滞もないことから、幅員拡幅につきましては今後の交通の流れを注視しながら検討してまいりたいと考えていますと。また、平成28年6月の定例会一般質問での部長答弁では、将来に向け橋の拡幅、県道に出るまでの用地、道路の拡幅については今後の検討課題ということで検討させていただければとの答弁でありました。最初の質問からはや7年以上が経過し、その間もやっと地域と荻尾を結ぶ広域農道、そして市道吉清線を利用されている地域の人からも多くの御意見、御要望をいただいております。今回3回目の質問をさせていただきます。  最近では、災害での河川のしゅんせつ工事での県の残土処分場に残土を運ぶ大型トラックや一般車両などが多く行き交いをしております。  資料1を御覧ください。  県道新見川上線から市道吉清線は幅員も4メートル確保できていますが、軽四同士での対向も難しく、ましてや大型トラックなど1台だけしか通り抜けることができません。  資料2を御覧ください。  また、広域農道から下ったところから吉清橋までの見通しが大変悪く、合流する市道吉清線もかなり内側に入っており、写真では吉清橋が見えません。これまで合流するまでの交差点の標識や減速表示の安全対策をしていただいておりますが、利用されている皆さんがかなり危険を感じられている方は多いと思います。今後、早急に見通しのよい安全で安心できる市道吉清線の拡幅を考えておられるのか、市長のお考えをお示しください。  以上で3項目めの1回目の質問を終わります。 165 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 166 ◯市長(戎  斉君) それでは、3項目め、安全・安心についての1点目、哲多支局管内の広域農道と合流する市道吉清線の市道や吉清橋の拡幅の取組を考えておられるかについてお答えを申し上げます。  主要地方道新見川上線分岐から広域農道までの区間、約120メートルでございますが、見通しもよく、幅員も4メートルを確保できております。また、交通量を考慮いたしましても一般の通行には支障がないと考えておりますので、現段階では幅員の拡幅は考えておりませんが、平成30年から3年続いた豪雨災害の復旧工事によりまして阿新公共残土センターへ向かう大型ダンプ等の交通量が増加しているということもありまして、今後も交通の流れを注視してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 167 ◯議長(藤澤正則君) 岩田秀之君。 168 ◯6番(岩田秀之君) 市長から答弁がございました。1回、2回目の答弁と一緒で、残念ですが今のところは、現段階では考えておられないということでございます。今後はしっかりと交通量とか、そういうのを注視して研究して考えていかれるいうことで、今後も検討していただきたいというふうに思います。  最後になりますが、7年前にこの質問を取り上げたのはちょうど市長が建設部長のときでありまして、ちょうどこのときに広域農道もできたばかりでございました。現在、県の残土処分場やワイン工場、新規就農者のトマトやピオーネの団地などの施設があります。市長の公約にもあります「ヒト・モノ・カネの流れを変えるまちづくり」、やっぱり基本は私は何といっても安全・安心な道路の環境だというふうに思っております。今後、ますますこの路線は非常に重要なものとなってくると思っております。さらに、さらに検討を重ねていただき、早期に実現できることを御期待し、今回の一般質問を終わらせていただきます。 169 ◯議長(藤澤正則君) これをもちまして岩田秀之君の一般質問を終わります。  次に、11番小郷昌一君の登壇を願います。               〔11番 小郷昌一君 登壇〕 170 ◯11番(小郷昌一君) 11番小郷です。  通告に従い、このたび3項目について質問いたします。  1項目め、市長の施政方針の実現についてお伺いいたします。  その中で1点目としては、デジタル社会を実現する具体策はということでございます。  施政方針の中では、デジタル技術を活用することにより、距離、時間、人材といった本市の弱みを補い、本市の発展につなげることができると考えておるということになっております。このデジタル技術を活用した政策を進める上で大きなチャンスになり得ると考えるとしておられます。我が市にはラストワンマイルの整備が充実しております。あとは運用の問題だと思っております。市長の言われるように、これはチャンスと捉えるべきと思っております。そうしたことで、この変化に応じたまちづくりの視点から見て、市民との情報の共有をどのようにされるか、また庁内機構との横断的な運用は考えておられるか、情報管理課に国のデジタル関係政策を一元化してはどうかということでございます。  資料を御覧ください。  国はデジタル社会の実現に向けた改革の基本方針として、これはデジタル庁を9月1日に発足させ、デジタル活用により一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会、誰一人取り残さない人に優しいデジタル化ということで、基本原則としてこのように10点ほど上げておられます。このことを踏まえて、当市も現在は情報管理課が行っておると思いますけれど、このデジタル庁の発足に合わせていろいろな国の施策も出てくると思います。これを一元化して考えてみてはどうかと思っております。その点についてお尋ねいたします。  2点目、1次産業の稼げる地場産業の実現ということで、1次産業は新見市においては農業が基幹産業と位置づけておられます。その中で、これの稼げる取組とはどのような考えを持っておられるか、また基盤整備の具体的な内容をお示しください、また現状の課題とこれからの予算措置はどのようになされておるか。今年度の予算を見ますと農林水産業費は新見市は4.9と多少上がっておりますが、岡山県はほとんど変わらない4.8%、361億円を組んでおられます。新見市の場合は11億3,000万円ということでございます。かつて農地基盤を整備していた時代がありますが、昭和60年ぐらいのときですが、そういったときの町村、哲多町の場合なんかは15%から20%の予算を組んで1次産業の基盤整備ということをやっておったように思います。その点について、市長のお考えをただします。  3点目として、当市の財政運営の中で、今年はコロナの関係もありまして自主財源が少なくなっている、そういったことにつきまして将来に向けて安定した財政運営の視点から市長はどのような考えを持っておられるか。また、最近太陽光発電が増えております。これにつきまして、近年の償却資産の推移を示してください。  以上、1項目めの質問を終わります。 171 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。 172 ◯市長(戎  斉君) それでは、1項目め、施政方針の実現について問うの1点目、デジタル社会を実現する具体策はについてお答えを申し上げます。  国において、昨年12月にデジタル社会の実現に向けた改革の基本方針及びデジタル・ガバメント実行計画を閣議決定いたしまして、国のデジタル政策の基本方針を定めるとともに、総合調整機能を有し情報システムの統括、管理等を行うデジタル庁を設置することとされました。同時に自治体デジタルトランスフォーメーション推進計画が策定されまして、国が指導的な役割となって自治体全体が足並みをそろえて取り組む事項について示されております。同計画における具体的な取組につきましては、自治体の情報システムの標準化、共通化、マイナンバーカードの普及促進、行政手続のオンライン化、セキュリティー対策の徹底等が上げられております。本市におきましては、これらの事項に対応すべく令和3年度から情報施策部門を設置しまして、庁内各分野のデジタル施策の横断的かつ効率的な実施を目指してまいりたいと考えております。  次に、2点目、1次産業の稼げる取組とはについてお答えを申し上げます。  本市における農業の課題につきましては、担い手不足や農地の荒廃等があると考えております。現在、後継者の育成や新規就農者の確保のほか、流動化による農地の集約等に取り組んでおります。農業生産を支える農地の基盤整備は、大型機械の共同利用が可能になることや、作業の効率化が図られ農業所得の向上、農業の維持に寄与するものと考えております。今後も国、県等の補助事業を活用いたしまして、基盤整備事業等に取り組んでまいりたいと考えております。 173 ◯総務部長(林 裕司君) 3点目でございます。自主財源確保で法定外目的税の考えはについて、先ほど固定資産の中の償却資産に関する数字をということでございましたので、過去5年間をということで聞いておりますので、年度を追って課税件数、課税額という形でお答えをさせていただきます。  過去5年間の固定資産税のうち償却資産に係る課税額の推移でございます。平成28年度、これが347件、4億2,348万6,000円、平成29年度、365件、4億6,181万8,000円、平成30年度、396件、5億1,702万1,000円、令和元年度、450件、5億175万6,000円、令和2年度につきましては473件で5億1,646万3,000円となってございます。  私からは以上でございます。 174 ◯議長(藤澤正則君) 数字はよろしいですか。再質問はございますか。小郷昌一君。 175 ◯11番(小郷昌一君) それでは、1点目について、市長は来年度このデジタル化に向けた施策部門を創設するということでございますが、どのような組織図の中の位置づけになるんでしょうか、その点をお伺いします。 176 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 177 ◯市長(戎  斉君) 現在あります情報管理課、この中を再整備しまして情報政策課と改め、その中に部門を設ける予定にしております。  以上でございます。 178 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 179 ◯11番(小郷昌一君) これは庁舎内の機構ではそういった部門を置いて、全ての部署を統括して、そのデジタルの関係を集約するということで、私が思うような組織であると思います。それで、この組織が市民との連携ですか、これはどのように考えておられますか。 180 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 181 ◯市長(戎  斉君) 市民との連携でございますが、これから実際の情報システムの標準化、共通化、それからマイナンバーカードの普及促進等、いろんな計画をやることになっておりますので、それを市民に向けましてホームページあるいは広報等で皆さんに周知を徹底していきたいと考えております。 182 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 183 ◯11番(小郷昌一君) 分かりました。そういった広報を通じるということでございますが、実際の行政の流れを市民と共有するためにはファイルの交換とか、そういったものができるようになるんが大変いいことかと思っております。そのためには今の情報通信網を使って、それが今現在4,500ぐらいのWi-Fi環境というか、個人では、それを無線LANというか、公共の施設とそういうデジタル通信が市内どこでもできるような環境をつくっていただければ、この政策も十分新見市で生かせると思います。少なくとも、こういった情報の面におきましては莫大なお金をかけて市内を網羅しとる設備があります。それをフル活用していただいて、市民との連携を強化していただくよう、これはぜひとも進めたい施策に取り上げていただきたいと思っております。  続いて、2点目の1次産業の稼げる取組の中で、市長も言われましたようにあらゆるとこから見た場合、今現在農業しとる方、新しく新規就農されてる方、そういう方につきましてもやっぱり一番土台になるものがしっかりしてないと駄目だと思います。そのためには基盤が、水田の中でいいますと今まで2反、3反の、国の事業を使ってやったところでも、今現在は規模が小さくて集約するというわけにもいかない。平均の面積が、まだ新見市の場合は1反に満たないんじゃないかと思うんです。そういったことで基盤整備をぜひ進めてもらいたいと思っております。  資料を1つお願いします。  この資料のように、国ではいろんな事業が認められております。特に関心があるんが、農業者の自力施工も活用した農地の区画拡大や暗渠管の設置といった簡易な整備を実施することができるようになっております。それにも反当10万円、15万円、20万円と、いろいろな補助金があります。新見市においても、小規模基盤整備事業、元利償還助成補助金、これは償還元利金の80%以内、団体へ農業農村整備事業、これは一番大きいことで5ヘクタール以上、10%の分担率、それから中山間地域総合整備事業、3戸数以上、これは5%の分担率、小規模改良事業、2ヘクタール以上、こういったものが市の補助金にも組み込まれております。これの関連のものもありますし、市独自というか、国・県の補助金を利用した制度はありますけど、これがほとんど実績は聞いておりませんので市長にお尋ねするんで実績は要りませんが、こういった事業がありますけど、今現在はほとんどこの補助金は出ていないと思います。といいますのも、農業者自らが申請しないとできないというようなことがございます。この後2項目めに、農業委員会会長に来ていただいておりますが、この関連でまたお話ししたいと思いますが、やはりそこに重点を置いて、市長がこれからの1次産業を守るというんであれば、また遊休農地を少しでも減らすんであれば、こういったことを行政自ら進んで行政の方針として市民に求めていく、こうしないと圃場整備とかそういったもの、今のもうからない農業の中では農業者自らが上がってこないと思います。かつて哲多町の時代にやった事業の経過を見ますと、やっぱり圃場整備1つ取り組むにしても執行部の方が何日も来て、地元説明会をして、どういう形にしようか、そういう地元の協議、合意形成を図っていく、その上で少なくとも4町の場合は整備率も上がっているということじゃないかと思います。その力強い行政の指導、事業の実施、そういったことを市長はどう考えておられますか。 184 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 185 ◯市長(戎  斉君) 先ほども申し上げましたが、本市の農業の課題といたしましてはその担い手不足、農業の荒廃等が問題となっていると考えております。そういう中で、持続可能な農業を行っていくためには、より一層の基盤整備も重要な施策であると考えておりますし、耕作者の要望等に積極的に応えてまいりたいというふうに考えております。また、農家の負担軽減につきましては、有利な補助事業等を活用いたしまして、より一層取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上です。 186 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 187 ◯11番(小郷昌一君) 市長の強力なバックアップを基に1次産業が稼げるように、もうかるように「ヒト・モノ・カネ」が動かないようにというか、動いて市内に残るように指導力を発揮していただきたいと思っております。  3点目の自主財源の確保は大変難しい話で、昨年来美作市で太陽光発電に対する課税を考えておられますが、今議会でもまた上程されているんではなかろうかと思います。この法定外目的税の場合は市で決定しても、まだ総務省の判断が要るというような難しい面もありますし、それから課税するに当たっては払うほうもやはりそういう協力が必要なということで大変なことと思っております。しかしながら、私が思うのに、太陽光発電も地元の事業者が地元のお金でつくっとれば、固定資産税も、償却資産税も、それから法人税とか地方税が入ってくるということでありますけど、新見市は約10万キロワットぐらいの発電があります、約300億円ぐらいの投資じゃないかと思ってる。その中で7割は東京とか、よその外資が入って、要はここで稼いで金は持って帰る、そういったことに対しては環境とか、そういう大規模な発電所についてはそういった法定外目的税も美作市の例を見て考えていただいたらと思います。事業所がここへある場合はその必要はないかと思いますが、新見の土地を使って発電して、お金だけは東京へ流れる、先ほど言われましたように金が出ていくだけではどうかと思っております。その課税の方法についても平米当たり何ぼといいましても、FITの関係があったりして単価が違うということで一概に平米50円とかというのは難しいかと思うんですが、考えることも必要ではなかろうかとは思っております。  続いて、2項目めに入らせていただきます。  今日は農業委員会の会長にお越しいただいて、意見をお伺いしたいと思っております。  農業委員会は、農業委員会制度によって役割が求められております。1つ目は、農地行政を担う組織であるということであります。2つ目は農地利用の最適化を支援する組織、3点目は農業経営の合理化を支援する組織、4つ目は農業、農村の声を代表する組織となって、今農業委員さん、推進委員さんが広いこの新見市内で活躍していただいております。大変な御苦労があるかと思っております。敬意を表します。  そこで1点目、全国農地ナビのデータ更新はできないかということでございます。  資料を見てください。  このように28年から農地中間管理機構がつくった全国的なものでございます。これの利用者は農地を借りる人、また借りたい人、いろんな条件で農地を探すことができ、その各筆の、次の資料をお願いします、これは私の周りですけど、あの青いポイント、このポイントを押すことによって閲覧可能な農地情報が得られるわけです。この中には土地の所在、番地、農振法、いわゆる農業委員会の関係のものは皆この中に入ると、所有者の名前が入らんだけで、そういったものでございます。  次を御覧ください。  これが利用したときの状況でございます。これを使うことによって世界の人、日本、市内はもとより、そういった方々が自由に使えると、見えると。特に新見市の場合、外からの新規就農者を募集する上では、こういった情報が大変重要になってくると思います。この点について、現在の委員会の農地情報はどのようになっておるかをお尋ねいたします。  2点目、優良農地の確認と農地の現状はということでございます。  私が調べた中では、次の資料をお願いします、35年、転作が始まる以前、10年前から2年、これから先12年までの農地の面積と遊休農地、遊休率となっとりますけど、あれは経営農地面積率です。45年までは、やはり転作が始まっとらんのでほとんど100%農地は利用されていた。それがどんどん減って、今現在では農地とした面積だけでも現在は4,353ヘクタール、その中で経営、実際に使われておる農地が1,687ヘクタール、遊休農地はそれの8割増しですか、2,666ヘクタールが荒れ地また荒廃地、要は作がつくられていないということでございます。農地全体からいいますと、経営面積は38.8%、これから10年先は、一番下の緑のラインですが、農地面積の約3分の1というような状況になるかと思います。これを防ぐ施策、国も言っておりますけど、逆に言えば新見市が守るべき農地、優良農地というものをどのようにとられておられるか。  それから、3点目、遊休農地解消のためにも基盤整備事業など、意見、提言を執行部がされないかということをお尋ねします。最初に申し上げましたように、農業委員会の組織の中ではそういった行政の提言ができると思います。その点をお尋ねしておきます。  それからまた、許認可手続においては農業委員会には特に現場との調整ということがありますんで、委員会としての裁量が働く場合があるかと思いますが、どういったときにその裁量がされるかをお尋ねいたします。  以上、2項目めの質問を終わります。 188 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君の2項目めの質問に対する答弁を求めます。 189 ◯農業委員会会長(逸見力士君) 質問の全国農地ナビのデータ更新はできないかということについて答弁いたします。  本市農業委員会は、農地情報といたしまして農地の地番、面積、地目等の情報を農地情報公開システムにおいて同時に管理しております。また、議員お尋ねの全国農地ナビにつきましては、農地集積等を進めるため、全国農業会議所が構築した媒体であり、インターネット上で農地情報を確認できるものであり、本市農業委員会では平成29年9月に更新を行っております。今後担い手の皆さんが活用いただけることが考えられますので、現在は次の更新に向けた準備を進めております。  以上です。  続いて、2番目の優良農地の確認と農地現状はにつきまして、本市農業委員会といたしましては優良農地の定義は定めておりません。農地の状況につきましては、本市の経営耕地面積は農林業センサスによると、平成17年度は2,307ヘクタールでありましたが、平成27年度には1,949ヘクタールとなっており減少傾向にあります。また、耕作放棄地につきましては、平成17年度には373ヘクタールでありましたが、平成27年度には632ヘクタールとなっており増加傾向にあります。  続いて、3番目の遊休農地解消のために基盤整備事業の意見、提言はされないかについて答弁いたします。  本市農業委員会といたしましては、遊休農地の解消に向け、基盤整備事業の意見、提言に限らず、市と協力し、対策を講じてまいりたいと考えております。  続きまして、4項目め、許認可手続において農業委員会の裁量はについて答弁いたします。  許認可手続については、農地法に基づいて判断し、法令の中で定められた基準により許可を行っております。  以上です。 190 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 191 ◯11番(小郷昌一君) 先ほどの農地ナビの更新は29年に更新されたと言われたんですかね。(「29年9月」と農業委員会会長逸見君の声あり)私の確認では更新なしになっておりますけど。要は、農業委員会で出されとる資料を見ますと、平成30年2月15日の農地等利用最適化推進に関する指針の中では、はっきりとこれが書いてあるんです、自らが書かれておるんです。利用状況調査と利用意向調査の結果は速やかに農地情報公開システム、このことです、農地ナビです、に反映し、農地台帳の正確な記録の確保と公表の迅速化を図るいうことになっております。そういうことで、新見市の外部からの新規就農者を呼び込むというような判断をしておるわけです。この点について、私が見た範囲では載ってなかったんですが、もう一度確認しますけど間違いないですか。 192 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 193 ◯農業委員会会長(逸見力士君) 29年9月が新しい更新だと思いますが、今農地利用状況調査等を十分やっておりますんで、今後それを基にして更新を早めていきたいと思っております。  以上です。 194 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 195 ◯11番(小郷昌一君) 2点目の優良農地の定義はないということでありますけど、農水省にしても、新見市の中でも文書の中では優良農地という言葉があります。新見市の農業委員会にないんかどうか分かりませんけど、私はぜひとも優良農地の定義をして、どういうものかというのをしっかりしてもらいたいと思う。それによって、今度は執行部が、今は災害なんかでも田んぼでしたら水が抜けなんだら災害に当たらんというような判断しております。これを優良農地にして、そういった場合は行政へ農業委員会から上げて、これは災害に見てやりなさいというようなことができるんじゃないかと、それにはやはり守るべき優良農地をしっかりしなきゃいけないと思います。
     次のあれを出してください。  先ほどのあれをグラフにしたもんですけど、これだけ遊休農地、先ほど農業委員会長が言われた遊休農地は農業委員会で見たものがそれだけで、それが青のライン、農地の面積には全く入ってない。農業委員会が見とる中では遊休農地はそれぐらいしかない。それから、実際使われとんが1,600、そういうことで。そこら辺のギャップをいかになくすか、そのために1つには、先ほどの農業委員会の文書の中にありますように、非農地の判断について、利用状況調査と同時に実施する荒廃農地の発生、解消に関する調査によってB分類、再生利用困難に分析された荒廃農地については、現況に応じて速やかに非農地判断する。逆に言えば、先ほどの農地ナビへこういう情報も入れて、農家の皆さんが見て、ああ、これは非農地判断になっとったら地目変更はいつでもできると、簡単にできるというような措置も取っていただければと思っております。特に山間部のもう木も生えたもんも農地として残っとるというような状況が見られるんじゃないかと思っております。そういった点をぜひとも積極的に行っていただきたいと思っております。  それから、先ほどの荒廃農地についてはいろいろな家が遊休農地あり、荒廃農地あり、休耕があり、農業者からいうたら荒れ畑、荒れ田んぼというようなことがありますけど、そういったこともできるだけ一本化して見やすい方法、方向にしていただきたいと思っております。  それから、4点目の裁量はもう農地法に基づいてと、それは当然のことで農地法から外れることは駄目だと思いますけど、また特にこの最近の2050年のノーカーボンの施策がまた評価されるに当たっては、農地を再生エネルギーに利用するということもまた上がってきます、今はもうずっと下がっておりますけど、また上がると思います。その中で、農水省のこの会合の中では、有識者団体から手続の煩雑さや地域ごとの裁量のばらつきなどを理由に農地転用手続を不要にしたらというような意見も国ではあります。それからまた、私が知る範囲では、ある市では三、四年前ですけど、秋まで田んぼにしとった、県営か国か分かりませんけど農地改良した田んぼ、これにその秋から太陽光発電が2ヘクタールほどできております。これなんかも行政と農業委員会の裁量でできたものと思っております。先ほど言いましたように、それぞれの農業委員会には裁量権がある、その裁量権の差が国のためにもならん、市民のためにもならん裁量であってはならないと思います。少なくとも市民、農業者、生産者、地権者、それになるような裁量はどんなもんでしょうか。あると思いますが、裁量はないと言われたんですけど、裁量はあると思うんですが、どうでしょうか。そういった方向の裁量をしていただけるもんでしょうか。 196 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 197 ◯農業委員会会長(逸見力士君) 太陽光発電設備の用地への農地転用につきまして、本市農業委員会では農地法等に基づいた判断基準の内規を作成しておりまして、それによって農業振興地域の農用地区域内の農地以外で本耕作が見込まれない農業の困難性があるものに限り、転用を認めることとしております。  以上です。 198 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 199 ◯11番(小郷昌一君) 先ほど言いましたように、農業委員会もいろいろ、ほかの農業委員会との比較、そういった話合いも持たれて多少よくなっとるように見えますけど、先ほど言いましたように、会長、農業者の代表ですから、ぜひともしっかりこれからもよろしく頑張ってください。  次、3項目め、時間が迫りましたけど、林道整備計画、林道法曽吹屋線の経過と利用、また2点目として林道大坊線の経緯をお示しください。3点目としては、林道大坊線を全線開通できないかということでございます。  資料1から2、3とお願いします。  これが大坊線の位置と林道法曽線の位置です。それから、これが未改良区間でございます。あと2キロ200ほどになっております、ぜひともその点。特に行政としてこれから新見市の山を守る上でも、ぜひとも必要な、また林道の整備計画がないというようなことではいけないと思っています。その点を説明願います。 200 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 201 ◯産業部長(田邉純孝君) 3項目め、林道整備の計画は、1点目、林道法曽吹屋線の経過と利用はということでございますが、本市の林道整備につきましては現在のところ整備予定、いわゆる工事等具体的な整備予定の計画路線は今のところはありません。林道法曽吹屋線につきましては、本市法曽地域と高梁市吹屋地域とを結ぶ路線として平成8年度から計画的に改良を進め、本年度末で完了する予定であります。総延長は7,580メートルで、そのうち本市分は4,828メートル、幅員5メートル、事業費は6億8,000万円ということでございます。  それから、2点目でございます。  林道大坊線の経緯はということでございまして、林道大坊線につきましては平成5年度から平成19年度までが林道として整備をいたしております。以降は、平成25年度まで作業道として整備をしてるというような状況でございます。  それから、林道大坊線を全線開通できないかということでございます。これにつきましては、林道大坊線は林道として必要な開設は既にもう完了したものということで、平成29年に同じような一般質問にお答えしたとおり、もう完了してるということで認識をいたしております。  以上でございます。 202 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 203 ◯11番(小郷昌一君) 部長、完了しているというのは、その後の議会で修正しております、確認を。 204 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 205 ◯産業部長(田邉純孝君) 平成29年12月でございますが、実際受益者の代表者の方に御説明をそこでいたしておりまして、こういうふうな形でもって、国有林が恐らく手前で止まってるというような状況でございます。そういうこともございまして、一応民有林については全て完了済みだというふうに私も聞いておりますので、基本的にはそこでもう完了しているというふうな認識でおります。  以上です。 206 ◯議長(藤澤正則君) 小郷議員、執行部、部長は先ほどの答弁で作業道も含めて完了していると認識しとるという答弁でございます。  暫時休憩します。                             午後2時0分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午後2時15分  開 議 207 ◯議長(藤澤正則君) 休憩を閉じ会議を再開いたします。  再度、産業部長田邉純孝君の明快なる答弁を求めます。 208 ◯産業部長(田邉純孝君) 先ほど申し上げましたように、全線開通ということではございますが、林道として必要な部分の開設はもう完了しているというふうな認識をしております。まだ開設のできていない国有林内につきましては、作業道開設事業であるとか、権利でいうたら小規模林道開設事業というものがありますので、これは受益者負担が伴うことになりますが、こういう形でつなぐことは可能であろうかというふうに考えておりますので、受益者の方がそういう話でまとまれば調査研究をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 209 ◯議長(藤澤正則君) 小郷昌一君。 210 ◯11番(小郷昌一君) 先ほどの大坊林道も吹屋法曽林道も同時並行で進んできた経過があります。ぜひとも大きな山林を持っとる新見市でございます。林道の開設はぜひ必要と思っております。  終わります。 211 ◯議長(藤澤正則君) これをもちまして小郷昌一君の一般質問を終わります。  次に、5番小河俊文君の登壇を願います。5番小河俊文君。               〔5番 小河俊文君 登壇〕 212 ◯5番(小河俊文君) 5番小河です。  議長の許可をいただきましたので、3月定例会2日目、最後の質問者として4項目にわたり順次質問してまいりますので、執行部におかれましては明快で前向きな答弁が出るように期待をしています。  まず最初に、1項目め、コロナ禍について質問をいたします。  1点目に、コロナ禍において疲弊し切っている市内の経済活動への支援策について質問いたします。  昨年1月に始まった新型コロナウイルス感染症により、日本国内においても昨日までに累計で43万3,500人の感染者を出し、死亡者の人数も7,047人に上っています。新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方に心よりお悔やみを申し上げますとともに、新型コロナウイルス感染症に感染された皆様にお見舞いを申し上げます。新型コロナウイルス感染症に対しては、後遺症が残り、陰性が確認されてから何か月もの間、苦しんでいる方も少なくないと聞きます。どうか市民の皆様には、十分な対策を取って予防していただきたいと思います。  さて、昨年4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都道府県で緊急事態宣言が発出され、その後4月16日に対象が全国に拡大されました。全国約4,000点のデータを持つ民間企業の試算によると、昨年4月、5月の飲食店への来店件数は89.2%減にもなっていたと言われています。5月14日に北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫の8都道府県を除く39県で緊急事態宣言が解除されましたが、全国的に経済の落ち込みは激しく、新見でも例外なく飲食店を中心に大変な状況になっています。新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けている事業所に対して、国は前年同月比で50%以上売上げが減少している中小法人には最大200万円、個人事業主には最大100万円の持続化給付金を支給する支援をし、県は持続化給付金が決定した中小法人に最大30万円、個人事業主に15万円の支援をいたしました。新見市でも独自に新型コロナウイルス感染症関連融資利子補給金や新型コロナウイルス感染症対策中小企業者等事業継続支援金、そして飲食店向けに新見市内の飲食店で利用できる割引クーポン、にーみん食ーぽんの発行等がありました。  このような、様々な支援などにより一時的にしのげることができました。がしかし、それも一時しのぎにすぎません。ワクチン接種が始まったと言っても、新型コロナウイルス感染症の収束にはいまだ程遠く、収束の気配さえも見えない状況です。飲食店向けの割引クーポン、にーみん食ーぽんについては、店により差があるものの、おおむね飲食店にも市民にも喜ばれているように思いました。しかしながら、電子クーポンは昨年末で終わり、紙クーポンの使用も延長した使用期限も一昨日終わってしまいました。新型コロナウイルス感染症も第3波により一部地域に再び緊急事態宣言が発出され、風評被害により全国的に自粛ムードが高まり、新見の飲食店においても、特に夜の営業などは惨たんたるもので、このままではコロナ禍終息後には新見の飲食店は壊滅状態になってしまうかもしれません。しかも、緊急事態宣言が出された都道府県には休業要請や時間短縮要請が出され、休業要請に従った飲食店には1日6万円の補償金が出されました。しかしながら、緊急事態宣言の出されてない県には風評被害により客足は完全に途絶え、開店休業状態が続いているにもかかわらず何の補償もありません。飲食店などからは、今後も継続した支援策を考えてほしいとの要望を多く聞きます。  そこで質問ですが、今後の飲食店をはじめとする新見の経済への支援策はどう考えているのかをお尋ねします。もちろん、影響を受けているのは飲食店だけではありません。  2点目に、イベント等への対応について質問します。  昨年3月からのイベントについてはことごとく中止になってしまいましたが、いつまでもイベントを中止し続けるというわけにはいかないと思います。今年に入って、消防出初め式とか狂言の公演など、徐々に対策を取りながら実施されましたし、今月には全国中学校ソフトボール大会も無観客ながら開催されます。しかし、残念ながら新見、哲西、熊谷の各ひな祭りは一部を除き中止になりました。このように毎年楽しみにしているイベントがことごとく中止になると、市民にとって楽しみがなく、生きる気力さえも失いかねない状態に追い込まれるやもしれません。今後、イベントが全て中止に持っていかれることのないように対応していただきたいと思いますが、今後のイベント等への対応をどのように考えているのかをお尋ねします。  3点目に、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種への対応について質問します。  全国的には、2月17日より医療従事者への新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が始まりました。最初は医療従事者、次に高齢者や基礎疾患を有する方等の順に接種が行われる予定ですが、新見市ではどのような対応になるのかをお尋ねします。  以上で1項目めの1回目の質問を終わります。 213 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。 214 ◯産業部長(田邉純孝君) 1項目め、コロナ禍について、1点目、コロナ禍において疲弊している新見の経済活動への支援策についてでありますが、先ほど議員が言われたようににーみん食ーぽん事業につきましては、多くの飲食店の皆様から高評価もいただいているというところでございます。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響が長く続いているということから、先日もお答えしたとおり関係機関、それから団体からは新たなさらなる支援が求められております。今後は支援を必要としている飲食業等に対する施策については、早急に検討したいというふうに考えております。  以上でございます。 215 ◯福祉部長(高瀬広視君) それでは、2点目、イベントへの対応についてお答えします。  今後のイベントに関して実施はどうなるのかという御質問かと思います。市が主催するイベントにつきましては、先ほど一般質問でお答えしたとおり、イベント等の開催に係る考え方に基づいて開催しております。その他、市民の方、実行委員会等で開催されるイベント等につきましては、この考え方に基づきまして開催のやり方をいろいろ考えていただいて実施または未実施と判断していただければと考えてございます。  次に、3点目、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種への対応について、今後の考え方ということでございます。  これにつきましても、これまで一般質問でお答えしましたとおり、かかりつけ医などでの個別接種を基本に考えております。個別接種で賄えない部分につきましては、集団接種でカバーするというふうに考えてございます。  以上です。 216 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 217 ◯5番(小河俊文君) 今の答弁の中でにーみん食ーぽんは大変な効果があったというように今答えられました。確かに私自身も飲食店をやってますし、周りの飲食店等とも付き合いがあるのでいろいろ聞いて、本当にこれは効果があったなというふうな実感はあります。でも、やっぱりここで終わってしまっては、またどんどん落ち込んでいくことは必至だと思いますので、今後にーみん食ーぽん、これ自体の第2弾、第3弾を発行するというような、そういう気はございませんか。 218 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 219 ◯産業部長(田邉純孝君) にーみん食ーぽんそのものが高評価だということでございまして、やっぱりよりもっと使いやすいやり方があるのではないかというところも今は協議をしておるところでございます。ですから、紙にしても電子にしても、どういう形が適切なのかということも踏まえて、効果の上がる、それから使いやすい、それからそれで事業者が助けられるような施策を今検討しているところでございますのでお時間をいただければというふうに考えております。  以上です。 220 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 221 ◯5番(小河俊文君) 特に電子クーポン、これは飲食店への救済はもとより、外貨獲得のための手段としてとても有効だったというふうに感じています。しかし、せっかく独自の電子クーポンの仕組みを構築したのに、今後使わないというのはもったいない話だと思いますので、ぜひ今後も活用していただくように求めておきます。  また引き続き、前年より売上げが大きく減少している中小法人や個人事業主に対して、昨年国から持続化給付金が出されましたが、そのような持続化給付金を新見市独自で対応するようなお考えはありませんか。 222 ◯産業部長(田邉純孝君) 持続化給付金につきましては、いわゆる営業ができないような状況が続くということが1つは考えられるというところがありますので、それは今の状況をこれから今後どういうふうな形で展開するのかということを踏まえて、制度の研究、検討をさせていただければというふうに考えております。 223 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 224 ◯5番(小河俊文君) 分かりました。  それと、岡山市や倉敷市などで電子マネーによる決済に最大20%の割引になる施策をテレビコマーシャルでよく聞きますが、このような電子マネーによる支援をする気というのはないのでしょうか、そのような考えはないでしょうか。 225 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 226 ◯産業部長(田邉純孝君) 要するにキャッシュレス決済の考え方ですよね。キャッシュレス決済の考え方につきましては、電子クーポンもいわゆるキャッシュレス決済の範疇であるということもありますので、それを含めて検討してまいりたいと考えています。 227 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 228 ◯5番(小河俊文君) コロナ禍において飲食店を筆頭に、飲食店に付随する商店、旅行業、イベント等に出展する業者など、数多くの経営者が事業の存続を危ぶむ状況になり、先も見えない現状があります。このままでは新見市の存続自体も危ぶまれると言っても過言ではない事態です。至急に対策を打っていただくよう、強く、強く要請をいたします。  2点目の再質問ですが、先ほどの同僚議員の質問により成人式中止のことについては大体のことが分かりました。成人式が中止になったことについて、実行委員会は納得されての中止だと思いますが、やはり今年成人を迎えられた保護者の皆さん、その方々は本当に残念に思っているわけであります。そうした中でいろいろお話を聞く中で、なぜ中止という決定を市がされたのか、その前に延期という選択肢もあったんじゃないかということをいろいろ言われます。一応今の時点では代替えの会を開くということがありますが、その辺をしっかりと広報されていったほうが保護者の皆さんも安心するんではないかと思いますが、その辺はどう思われますか。 229 ◯教育部長(鹿島 隆君) 成人式の中止につきましては、その中止の情報連絡、プレスへの発表、それから市のホームページを使っての発表につきましても、そのあたりの経緯を出しております。そして、その時点では代替えの行事をするかどうかということについては実行委員会の皆さんの意向を聞いておりません。ですから、実行委員会の皆さん、成人者の皆さんが代替えの行事をやりたいと、もしくは同じ式典をもう一度やりたいと、そういうふうなお考えがあれば、市は全面的に協力はさせていただくいう姿勢で臨んでおりました。そのことは実行委員会を通じてもお知らせをしておりましたので、市といたしましては中止の発表と同時に市のその意向についても成人者を通じて皆様方にはお知らせをしているというように認識をしております。  以上です。 230 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 231 ◯5番(小河俊文君) 幾らそのことをお知らせしても、やはり納得されてない、聞いてないと思われるような保護者の方が多数いられるということは、やはりこれは残念なことでありますので、しっかりとその辺の対応をお願いしたいとともに、一生に一度の成人式ですので、今後成人式の代替えのことをやるときには、ぜひとも十分なバックアップをしていただいて開催ができるようにみんなで力を合わせていただきたいと思います。  成人式には自粛要請を市から出されたということなんですが、これからのイベント等に対して今の新見市として自粛要請というのは出されているのでしょうか。 232 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 233 ◯福祉部長(高瀬広視君) イベントは多岐にわたりまして、担当部長ではないんですが、対策本部の担当といたしましてはイベント等の開催の考え方に基づいて判断していただきたいということでございます。  以上です。 234 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 235 ◯5番(小河俊文君) イベントについては自粛要請ということは出してないということで、いろいろな場面場面によって判断するんだと思います。国や県の考え方に準じて担当部局においての判断との答弁が先ほどもありました。しかし、新見市の状況は国や県とはやっぱり違うと思います。今後は県や国の指針に頼るのではなく、どうしたら安全にイベント等が開催できるか、また開催を前提とした開催をするための新見独自の、誰が見ても分かるきっちりとした指針をつくることが必要なのだと思いますが、いかがでしょうか。 236 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 237 ◯福祉部長(高瀬広視君) これまでも国、県の感染対策を参考にしまして、感染が拡大する5つの場面であるとか、今後の生活様式であるとか、都度発信をしております。そういう新しい生活様式に対応しながらしていただければ、開催できるイベントも多いんじゃないかなというふうに考えております。  以上です。 238 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 239 ◯5番(小河俊文君) ぜひとも多くのイベントが開催されることを願っています。  その中で、昨年は市の自粛要請により城山公園へのぼんぼりが中止になりました。市民の間からは、どうしてぼんぼりをやらないのか、大変残念でならないとの声を多くいただきました。このコロナ禍の中、確かに花見での宴会、大人数での会食等はやるべきでないと私も思いますが、市街地から見る城山のぼんぼりはほんのりと桜を照らし、城山全体をピンクの明かりで覆い、コロナ禍ですさんだ心を温かく包み、穏やかな気持ちにしてくれると思います。ぜひ今年はぼんぼりをつけてほしいと思いますが、自粛要請はするのでしょうか。 240 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 241 ◯建設部長(大西俊之君) 城山公園のぼんぼりの設置についての御質問でありますが、昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止を考慮し、本市といたしまして花見を伴う宴会等の自粛を呼びかけるとともに、ぼんぼり設置の自粛を新見商工会議所に要請したところであります。引き続き密となる可能性がある宴会等につきましては自粛をお願いすることとなりますが、現在のところぼんぼり設置につきましては自粛の要請は考えておりません。新型コロナウイルス感染症対策に十分留意いただき、個人や少人数での花見や公園散策を楽しんでいただきたいと考えております。  以上でございます。 242 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 243 ◯5番(小河俊文君) ぼんぼり設置の自粛要請はしないということなので大変安心しました。今後、市民のために、新見市のために、商工会議所、観光協会は市民が待ち望んでいるぼんぼりの設置を必ずしてくれるものと信じています。  次に、3点目に移ります。  いろいろかかりつけ医での接種ということで、今のところ集団接種というのは考えていないということです。かかりつけ医で対応できないところは集団接種を考えられるということなんですが、現在ワクチンが足らない足らないと言われていますが、この確保の状況というのは今どういう状況なんでしょうか。 244 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。
    245 ◯福祉部長(高瀬広視君) ワクチンの確保につきましては、国が担うことになっております。私どもも大臣の発言や報道発表で知る内容以上のことは知らされてないわけでございまして、高齢者のワクチンの第1便が4月5日に来て、4月12日から始まりますが、そのワクチンは岡山県に来る量でございまして、それがどのように配分されるかというのは、まだこれからでございます。そういう状況でございます。 246 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 247 ◯5番(小河俊文君) 各地でワクチンについては、国のことなのでなかなか状況がつかめない状況だというふうに私も思っております。その中でこれから接種が始まって、ほかの自治体ではワクチンを接種された方に金券を出すなどのサービスをするところがあるというように聞いております。新見市ではワクチン接種のあれを上げるために、何かそういうようなサービス等を考えておられるのでしょうか。 248 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 249 ◯福祉部長(高瀬広視君) ワクチンにつきましては、あくまで任意接種でございます。御自身の判断で接種していただくということで、その接種に当たっての判断材料を市として提供するという考えでございます。接種された方にのみ報奨を与えるというのはいかがなものかと考えておりますので、現在ところは考えておりません。 250 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 251 ◯5番(小河俊文君) 分かりました。新型コロナウイルス感染症のワクチンは、全人類にとっての希望の星です。新見においても、ほかの自治体に遅れることなく、希望する全ての市民が速やかに接種できることを望みます。  以上で1項目めの質問終わり、2項目めに移ります。  2項目めの安全・安心について質問します。  1点目のかなや橋への歩道橋設置については、私自身平成26年9月、平成29年9月、平成30年6月、令和元年12月の定例会等、度々質問してきました。そのたびに歩行者の安全・安心の観点から歩道橋の必要性を十分認識しているので、しっかりと検討していきたいとの答弁をいただいていますが、その後これといった動きが現在まで見られません。前にも申しましたが、金谷地区にはかなりの数の児童が思誠小学校への登下校にかなや橋をほぼ全員が利用しています。また、同じ時間帯に中学校の生徒も通学路として自転車で通るために、両側を子供たちが通れば、自動車も対向できない状態になります。子供たちの安全を本当に望んでおられるのなら、一日も早い歩道橋の設置は必要不可欠です。新見日南線やかなや橋は、通勤時間帯には国道180号線からの抜け道として多くの車が利用しています。子供たちの登校時間はこの通勤ラッシュと重なり、子供たちにかなりの恐怖を与えていると感じます。これまでの答弁の中で、早急に対処しないといけないが地権者との協議がまとまらないとの答弁がありましたが、その後、新見側の建物が撤去された機会に地元の人たちが土地の所有者に働きかけてくれ、土地の所有者が子供たちの安全のためなら自由に使っていただいても構わないとのありがたいお言葉をいただき執行部に提案しましたが、現在まで手つかずの状態が続き、土地の所有者から一体どうなっているのかと度々問いかけられ、地元の人たちも、私も答えるのに大変困っている状況が何年も続いているのが今の現状です。  そこで質問ですが、今後の予定等をお示しください。  2点目に、主要地方道新見日南線の改良工事についてお尋ねします。  市街地における新見日南線は何か所かの危険箇所が存在するのは執行部も承知のことと思いますが、特に新見駅から上流部の備北粉化に向けての道路は大型トラックが頻繁に行き来するにもかかわらず、幅も狭く、小学生から大学生まで通学に使われる大変重要な道路ですし、中学校も近く、大変危険な状態が毎日続いています。1点目で質問したかなや橋周辺についても極端に道幅が狭くなり、大変危険な状態がここでも毎日続いています。私の会派つながりの代表質問にもありました、金谷地区区画整備事業によりバイパスができた場合には、より重要な路線となります。  そこで質問ですが、今後の改良工事についてのお考えをお尋ねします。  3点目に、通学路の街路灯の設置について質問します。  このことについても幾度となく質問してまいりましたが、街路灯の設置及び電気代等の維持費は防犯組合や町内会が負担しているので、通学路であっても民家のない道や家の裏の道などには防犯灯が極端に少ないか全然ないという状態の道も少なくありません。冬の間は日も短く、暗闇に包まれ、大変危険な状態に感じていましたが、これまでは各自の学校区において協議し、防犯灯設置補助制度を活用して設置を検討していただきたいという答弁に終始していました。しかしながら、平成30年2月9日に岡山県立新見高等学校の生徒より街路灯設置の陳情が市議会に提出され、平成30年6月の定例会で採択され、委員会より陳情項目の中の新見市内の高校付近への街灯設置に関しては、付託された文教福祉常任委員会で現地調査や学校長からの聞き取りなどを行い、慎重に審査した結果、新見高校校門付近の照明設備については学校から県教育委員会へ要望書を提出しているとのことでありましたが、通学路として使用している市道に街路灯がないため、部活動を終了して帰宅する生徒に危険な箇所があると判断しました。高校の通学路は中学生や小学生も通学している道路があり、危険性を最大限排除する必要があります。近年、児童や生徒を狙った悪質な犯罪が増加し、新見市内においても女子生徒に対する声かけ事案や不審者情報が寄せられています。生徒が安心で安全な通学を行うためにも、通学路の夜間照明は不可欠であると考えます。少子化により子供の数が減少してきていますが、子供を守り、育てていくという基本理念に基づき、通学路の街灯整備を進めるよう本市に対し強く求めますという意見書を付されました。その後、陳情された道路に街路灯が無事に設置され、生徒は安全・安心に通学できている状況だと聞きます。  そこで質問ですが、今後市内の小・中学校からの同じような街路灯設置の要望があれば、同じように対応していただけるのかどうかをお尋ねします。  4点目に、特定空家について質問します。  市内の至るところに多くの空き家があり、その中には倒壊しそうな危険な家屋も年々増えてきています。空家等対策特別措置法が平成27年5月に完全施行されてもうすぐ6年が経過しますが、特定空家に指定された市内の建物への取組は現在どのような状況にあるのかをお尋ねします。  以上で2項目めの1回目の質問を終わります。 252 ◯議長(藤澤正則君) 2項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。 253 ◯建設部長(大西俊之君) 2項目め、安全・安心についての、1件目、かなや橋の歩道橋設置についてでありますが、昨日代表質問で塩飽議員にお答えしましたとおり、かなや橋の歩道橋設置につきましては新年度から現地調査や工法検討などの業務に着手してまいります。  次に、2点目、主要地方道新見日南線の改良工事についてでありますが、主要地方道新見日南線、新見駅前周辺やかなや橋周辺の未改良区間につきましては整備が必要と考え、管理者である県に対し、これまでも改良の要望を行っているところであります。引き続き、強く要望してまいります。  次に、3点目、通学路の街路灯設置についてでありますが、本市では新見高等学校の生徒による陳情を受け、昨年度市道常念道條線に街路灯16基を設置したところであります。市道などの沿線に民家がない通学路への街路灯設置につきましては、実情に応じて検討させていただきたいと考えております。  次に、4点目、特定空家についてでありますが、昨日石田議員の御質問にもお答えしましたとおり、特定空家への対応につきましては新見市空家等の適正な管理に関する条例等に基づき、所有者の把握、立入調査、助言、指導を行っております。また、特定空家の所有者には適正管理の観点から除却をお願いしており、本市では除却費用の一部を補助しております。しかし、改善が見込まれない場合には、新見市空家等対策協議会において危険回避の勧告、命令、代執行について審議することとしております。  以上でございます。 254 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 255 ◯5番(小河俊文君) 前の私の一般質問の中で地権者のことを話して、その後次の質問の折に地権者と話合い等を持たれたかという話をしたら、まだコンタクトを取ってないということでしたが、今現在地権者との確認や話合いの場は持っておられるのかどうかをお尋ねします。 256 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 257 ◯建設部長(大西俊之君) かなや橋の地権者との話合いの場を持っているのかとの御質問でありますが、地権者との話合いにつきましては左岸側の地権者とお会いし、事業への協力についての了承をいただいております。  以上でございます。 258 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 259 ◯5番(小河俊文君) ちゃんとお話合いをしていただいているということで安心しました。先ほどの答弁の中で、調査費を来年度予算に提案をされたということは、歩道橋が動き出したと認識をしました。8年かかって、やっと事業が動き出したようです。大事な大事な子供たちを守るためにも動き出したら途中で立ち止まることなく、一気に事業達成を目指していただくことを強く、強く求めておきます。  2点目ですが、かなや橋周辺の整備について、今後どのように要望をしていくつもりなのかお尋ねします。 260 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 261 ◯建設部長(大西俊之君) どのように要望していくかとの御質問でありますが、先ほどお答えしましたように新見駅周辺やかなや橋周辺につきましては整備が必要と考えておりますので、管理者である県に対しまして強く要望してまいりたいと考えております。  以上でございます。 262 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 263 ◯5番(小河俊文君) 市役所からかなや橋の間は2車線で道幅も広く整備されていますが、最高速度が30キロとなっています。これはかなや橋付近の道幅が急激に狭くなっているせいだと感じます。せっかくそこまでの道が2車線に整備されているのに、大変残念でなりません。狭く危険な箇所を一刻も早く改良され、安全・安心に歩行者も自動車等も通行ができるような道になるように、県等にしっかりと要望していかれるように強く求めておきます。  次に、3点目の再質問でありますが、現在市が管理している街路灯というのはどのくらいあるんでしょうか。 264 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 265 ◯建設部長(大西俊之君) 市が管理している街路灯はどのぐらいあるのかという御質問でありますが、本市が管理している街路灯は102基であります。  以上でございます。 266 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 267 ◯5番(小河俊文君) それでは、現在小学校やPTAなどからの各種要望はどこでどのように対応されているのかをお尋ねします。 268 ◯教育部長(鹿島 隆君) 児童・生徒の通学路の安全につきましては、学校、PTA、警察署、県などの関係者で構成する新見市通学路安全推進会議というものがございます。この会議の場で危険箇所等の対策などについて協議をしている状況です。  以上です。 269 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 270 ◯5番(小河俊文君) 分かりました。これまでの答弁の中では、防犯灯については各防犯組合や町内会の管理を一貫して主張してこられたので、学校やPTAからの要望も出しづらかったのだろうと思います。私自身がPTAに携わっていた頃には、会議などで必ず防犯灯や街路灯の設置について保護者から要望が出ていたのを覚えています。ぜひとも、子供たちが怖い思いをしなくていいような町になるように要望をしておきます。  次に、4点目の再質問をします。  特定空家について、今まで相談や苦情のあった特定空家は市内にどのくらいあるのか。また、撤去など対応されたものはどのぐらいあるのかをお示しください。 271 ◯議長(藤澤正則君) 答弁求めます。 272 ◯建設部長(大西俊之君) 特定空家に関する件数についての御質問でありますが、今までに相談や苦情のあった特定空家は49棟あり、そのうち28棟が除却されております。  以上でございます。 273 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 274 ◯5番(小河俊文君) ちゃんと対応をされているんだなというような数でありますが、これからもしっかりやっていただきたいというふうに思います。  昨年12月に市街地の家が建ち並ぶ場所において、家屋が全焼する火災が起こりました。そのときに、約100メートルほど離れた場所にあった特定空家に指定されている建物に飛び火するという事案がありました。前々から近所の住人の方々から危険な建物なのでどうにかならないかという相談が何度もありましたが、なかなか対応をされていない現状がありました。その建物はほとんど倒壊し、屋根もなく、木材が露出されているので、火の粉が降ってきたら燃え上がってしまうのは必然です。今この建物について、現在どの段階にあるのか、その状況をお示しください。 275 ◯議長(藤澤正則君) 答弁を求めます。 276 ◯建設部長(大西俊之君) 火災があった特定空家についてどの段階にあるのかという御質問でありますが、現在助言、指導の段階にあり、建物所有者等と除却に向けた協議を進めているところであります。  以上でございます。 277 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 278 ◯5番(小河俊文君) 除却に向けた協議を進めていっているということでありますが、またいつ、どのような形でまた危ないことが起こるかも分かりませんので、ぜひともスピード感を持って当たっていただければいうふうに思います。  特定空家については、今後倒壊等がどんどん進んでいくことは必至です。一日も早い対応が望まれますが、所有者との折衝が難しい建物もあろうかと思います。せっかく空き家対策等特別措置法が施行され、最悪の場合、行政代執行を可能になったのですから、段階があるとは思いますが、一日も早い着手により執行までがスムーズに行えるよう対応するように強く求めてこの項を終わり、3項目めに移ります。  3項目めに、人口減少について質問します。  1点目、地元就職者への支援について質問します。  この地元就職者への支援については、この定例会でも複数の同僚議員から質問がありました。また、毎回の定例会でも度々質問に取り上げられてる問題だと思います。新見市ではIターンやJターン者のような移住者やUターン者には就職奨励金がありますが、新見で育ち、高校卒業後市外に出ることなく市内に居住しながら就職してくれるような金の卵には、大変残念なことに何の助成もありません。人口減少がどんどん加速していく中、それに少しでもブレーキをかけるためには、移住者を増すことより人口の流出を食い止めるほうが何倍、いや何十倍、何百倍も効果があると思います。昨日の同僚議員への答弁でもありましたが、市内の高校を卒業後、市内に就職した者への支援は今のところないが、早急に対応するように指示しているという答弁がありました。答弁にあったとおり、新見市は移住者確保には巨額な税金をつぎ込んでいますが、新見に住んでいる市民にはちょっと白状過ぎるところがあるように感じます。人口減少を食い止めるには、まず最初に人口の流出を止めることから始めないと、幾ら移住者を募っても、だだ漏れの状態では人口減少に歯止めがかかろうはずもありません。  そこで質問は、地元就職者への支援として、高校卒業後、市内で居住しながら就職する者にお祝い金等を支給する考えはないかをお尋ねします。 279 ◯議長(藤澤正則君) 執行部の答弁を求めます。 280 ◯産業部長(田邉純孝君) 3項目め、人口減少について、1点目、地元就職者への支援についてでございますが、昨日代表質問で古川議員にお答えしましたとおり、IJUターン就職奨励金はIJUターンにより市内企業に就職する場合に生じる経済的負担を軽減するものということです。それから、市内企業への就職を奨励し、雇用の確保及び定着を促進するのであります。市内の学校を卒業し、市内に就職した若者に対して、議員御提案の祝い金等につきましては、今後様々なケースを想定する、いろんなケースが出てこようかと思います。そういうことを想定して、よりよい施策を研究してまいるということでございます。  以上でございます。 281 ◯議長(藤澤正則君) 小河俊文君。 282 ◯5番(小河俊文君) 申し訳ありません。4項目めが残ってしまいそうなので、ぜひ次回頑張りたいと思います。  これで私の一般質問を終わります。 283 ◯議長(藤澤正則君) 次回議会ですね。これをもちまして小河俊文君の一般質問を終わります。  御着席ください。  お諮りいたします。本日の一般質問はこれで打ち切りたいと存じますが、これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 284 ◯議長(藤澤正則君) 御異議なしと認めます。よって、本日の一般質問はこれで打ち切ります。  次に、明3日の本会議は午前10時に開きます。  以上で本日の日程は終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。                             午後3時4分  散 会 新見市議会 Copyright (C) NIIMI CITY Council, All rights reserved....